「AI時代・K半導体ビジョンと育成戦略報告会」を主宰し、関係省庁の長官らと議論する李大統領(右から2番目)=10日、龍山、大統領室
[チョン・ミソン]
韓国政府は、半導体製造での優位を維持しつつ、ファブレスを現在の10倍規模へ拡大する方針を示した。共生型ファウンドリーの整備などを柱とした「K半導体ビジョン」を公表した。
産業通商資源部は10日、関係省庁と共に龍山の大統領室で「AI時代・K半導体ビジョンと育成戦略報告会」を開き、韓国の半導体産業を世界トップクラスへ押し上げるための施策について協議した。
参加者らは、システム半導体の競争力強化に加え、素材・部品・装置や人材面での構造的制約を解消する必要があるとの認識で一致した。これを受け政府は、製造分野で世界首位の座を維持すること、そしてファブレス企業の規模を10倍に拡大することを目標に掲げている。具体的には、世界最大級の半導体クラスター整備、システム半導体産業の育成、半導体大学院大学の新設、南部圏半導体革新ベルトの構築などを進める方針だ。
システム半導体生態系を強化するため、需要企業とファウンドリーが密接に連携する「韓国型ファブレス・ファウンドリーモデル」を構築する。民間と政府から4兆5000億ウォンを投入し、12インチ40ナノ級の「国家1号共生ファウンドリー」を設立する計画だ。また、輸入依存度の高い国防半導体の技術自立プロジェクトにも着手する。
キム・ジョングァン産業部長官は、「半導体分野で主導権を確保することは、韓国産業にとって極めて重要な課題である。強みである製造分野は全面的に支援し、世界トップの地位を維持する。一方、競争力が不足しているシステム半導体、特にファブレス分野については、ファウンドリーや需要企業など生態系全体を動員し、規模を10倍に拡大する方針だ」と述べた。
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