船舶の航行速度や位置などの海洋状況を立体的に、よりわかりやすく把握できる技術が開発された。
海洋水産省国立海洋調査院は10日、カーナビゲーションのように海上・海底地形を3次元で見られる3D電子海図を開発し、船上テストに成功したと発表した。

3D電子海図で海洋状況を把握する船員
これまでの電子海図は、更新されるたびにCDを郵送で受け取って自分でインストールしなければならないという手間がかかるうえ、海上・海底地形を点と線で連結した2D映像でしか見ることができなかった。しかし、今回開発された3D海図は、海上・海底地形を3D映像で見ることができるうえ、船上でインターネットに接続すればファイルをダウンロードして簡単にインストールすることができ、鳥や海上の天気といった様々な情報をリアルタイムで得ることができる。
国立海洋調査院は、音響測深機などの最新機器で水深を精密に測量し、新たに海図を制作した。特に、ターミナル周辺は水深が色分けで表示されており、暗礁や危険物などが一目でわかる。
国立海洋調査院の関係者は、「航海中はCDを受け取るのが困難だったが、電子海図はインターネットに接続すればリアルタイムで更新バージョンを自動的にダウンロードすることができる。多くの船舶が使用しているGPSプロッタ(GPS plotter)を3D活用すれば、漁民の漁業活動に役立つだろう」と話す。

色分けで水深表示された3D電子海図

3D電子海図が導入された船舶
記事:コリアネット ソン・ジエ記者
写真提供:国立海洋調査院、KBS
jiae5853@korea.kr