科学技術

2017.02.23

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慶尚南道の晋州で発見された跳躍歩行の足跡を土台として推定した1億1000万年前の中生代白亜紀の哺乳動物の姿。

慶尚南道の晋州で発見された跳躍歩行の足跡をもとに推定した1億1000万年前の中生代白亜紀の哺乳動物の姿。



中生代白亜紀の韓半島にカンガルーのように後ろ足二本だけで走り回っていた哺乳類の足跡が発見された。

慶尚南道(キョンサンナムド)晋州(チンジュ)にある1億1000万年前の中生代白亜紀の地層である「晋州層」で発見された化石には、跳躍歩行(hopping)をする9組の後肢の足跡が残っているが、このような中生代白亜紀の化石が発見されたのは世界で初めてだ。

化石には韓国の晋州で見つかった新種の跳躍歩行形態の足跡という意味で、「コリアサルティペス・チンジュエンシス」という名前が付けられた。

コリアサルティペス・チンジュエンシスは2016年1月19日、晋州教育大学研究チームによって発見されて以降、韓国人、アメリカ人、中国人で構成された国際共同研究チームがコリアサルティペス・チンジュエンシスついて研究している。

慶尚南道の晋州で世界最初に発見された中生代白亜紀の跳躍歩行形の哺乳類の足跡化石と直径2.65cmの500ウォンコインを比較したもの。

慶尚南道の晋州で世界で初めて発見された中生代白亜紀の跳躍歩行の哺乳類の足跡化石と直径2.65cmの500ウォンコインを比較したもの。



化石の足跡一つの長さは平均1cm、左足から右足までの幅は2.1cm、歩幅は平均4.1cmだ。研究チームは化石の真ん中の足指が一番長く、それぞれの指の大きさと形も似ているので、新たな白亜紀の哺乳類だと明らかにした。

韓国の文化財庁の関係者は「この動物は体長が10センチ位で、現在砂漠と草原に生息するカンガルーネズミと類似していたと思う」と説明した。

今まで跳躍歩行の哺乳類の足跡化石は中生代ジュラ紀のアメギニクヌス(Ameghinichnus)と新生代のムサルティペス(Musaltipes)足跡化石がある。文化財庁によると、今回発見された化石は以前に発見された二つの化石と足指の形、角度、歩行列の特徴など、形態学的な違いがあり、一番明確な跳躍歩行の形態を見せる。

1億1000万年前、晋州層から発見された「コリアサルティペス・チンジュエンシス」は真ん中の足指が一番長くて足指の大きさと形も同じなので、新たな哺乳類で糾明された。

1億1000万年前の地層である晋州層から発見された「コリアサルティペス・チンジュエンシス」は真ん中の足指が一番長く指の大きさと形も同じため、新たな哺乳類であることがわかった。 .



文化財庁の関係者は「中生代の韓半島に生息した脊椎動物の中で、恐竜、翼竜、鳥、ワニ、トカゲ、魚類などと一緒に哺乳類も生息していたことを初めて確認した点で意味がある」と述べた。

研究の結果は中生代白亜紀関連で有名な国際学術誌『白亜紀研究(Cretaceous Research)』に、「中生代白亜紀層で発見された世界最初の跳躍歩行の哺乳類の足跡化石」というタイトルで今月7日に掲載された。

文化財庁は来年の下半期から一般にこの化石の実物を天然記念物センターで公開する予定だ。

キム・ヨンシン、キム・ヨンア記者
写真 文化財庁
ysk1111@korea.kr