科学技術

2022.07.29

進水式で公開された次世代イージス駆逐艦「正祖大王艦」=28日、蔚山、聯合ニュース

進水式で公開された次世代イージス駆逐艦「正祖大王艦」=28日、蔚山、聯合ニュース


[パク・ヘリ]

韓国海軍と防衛事業庁は28日、蔚山(ウルサン)で次世代イージス駆逐艦「正祖大王艦」の進水式を開き、韓国独自の技術で設計・建造した同艦を公開した。

韓国海軍初の排水量8200トン級で、長さ170メートル、幅21メートル。従来の「世宗大王艦」(7600トン級)より約6000トン大きくなっただけでなく、弾道ミサイル迎撃システムや武装力などが大きく向上した。最高速度は34ノット(時速約64キロ)。

最新のイージス戦闘システムを搭載し、SM6ミサイルなど長距離艦対空誘導弾や艦対地弾道誘導弾を搭載し、主要戦略標的に対する遠距離打撃はもちろん、弾道ミサイルに対する迎撃能力も向上した。

韓国独自の技術で開発した先端統合ソナー(水の中で、音波によって物体を探知する装置)システムと、長距離対潜水艦魚雷と軽魚雷を搭載し、対潜水艦攻撃能力を改善した。2024年からMH-60Rシーホーク海上作戦ヘリが導入されれば、さらに強力な対潜水艦作戦能力を保有することになると、海軍と防衛事業庁は説明する。

推進システムは、既存のガスタービンエンジン4基にハイブリッド電気推進システム(HED、Hybrid Electric Drive)2台を加えて、さらに燃料を効率的に使えるようにした。

進水式に出席した尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は「韓国の先端技術が集約された世界最高のイージス駆逐艦を韓国独自の技術で作った」とし、「韓国海軍初の8200トン級次世代イージス駆逐艦である正祖大王艦は、最新戦闘システムによる弾道ミサイルの探知・追跡・迎撃能力を備えた国家戦略資産であり、海軍の戦闘能力を一層強化させる」と強調した。

正祖大王艦は試験評価期間を経た後、2024年末に海軍に引き渡され、戦力化過程を終えて実践配置される予定。

次世代イージス駆逐艦「正祖大王艦」のイメージ=韓国海軍

次世代イージス駆逐艦「正祖大王艦」のイメージ=韓国海軍


hrhr@korea.kr