今回、タヌリが送信したデータは、ETRIが開発した宇宙インターネット搭載体で転送された。この装置は、地上とは違って通信がよく途切れる宇宙環境からデータを送信するために開発された。ETRIは8月25日(約121万キロ)と10月28日(約128万キロ)、航空宇宙研究院と米国航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所(JPL)と共同で宇宙インターネット搭載体の性能を検証した。8月25日には、タヌリに保存されている、BTSの「ダイナマイト」ミュージックビデオ、ETRI全景の写真を再生し、送信することに成功した。10月28日には、ETRIがタヌリ宛に送った「five by five(無線通信で電波の状態が良好であることを表す英語)」「順調に移動している」「待ってて、お月さま」という文字も、ETRIに無事再送信された。