昨年末に「ソファ問題」を解き発表した、ペク・ジンオン博士=高等科学院
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約60年間、世界の数学界で難問とされてきた問題を韓国の数学者が解決し、昨年の10大数学革新事例の一つに選ばれた。
米国の科学誌「サイエンティフィックアメリカン」は先月19日、ペク・ジンオン博士(高等科学院ホ・ジュンイ数学難題研究所)が解決した「ソファ問題」の研究成果を、2025年の10大数学革新の一つに選んだ。
「ソファ問題」は、幅が1の直角に曲がった狭い廊下を通過できる図形のうち、最大の面積を持つ形は何かを求める数学の問題だ。1966年、カナダの数学者レオ・モーザーが提起した。問題は単純だが、約60年間、正解は見つかっていなかった。
1992年、米国の数学者でラトガーズ大学の教授であるジョセフ・ガーバーは、ソファが壁に触れる順序を考慮して18本の曲線から成る、面積2.2195平方メートルの「ガーバーのソファ」を提示した。
しかし、ガーバーのソファ登場後も、それ以上大きなソファは存在しないと誰も証明できなかった。ガーバー自身も、自分の提示した解が最大だと推測するにとどまり、論理的に立証はできなかった。
ペク博士は7年間にわたり、純粋数学や幾何学、コンピュータープログラミングなど幅広い知識を駆使して研究を重ね、ガーバーのソファが最適解であることを証明した。研究成果は2024年末、論文事前公開サイト「アーカイブ」に発表された。
ペク博士の成果は、ソファの最大面積を求めただけでなく、証明に用いた幾何学的手法が、ロボットの自動運転や狭い空間での精密工学など、様々な分野で応用可能なことから、数学界でも注目されている。
jihlee08@korea.kr