社会

2014.12.12

済州島ハンラ(漢拏)山のこの40年間の四季の風景を紹介する写真展がソウル市インサ(仁寺)洞で開かれている。「済州島の美生、済州島の美しい自然」をテーマに開かれる今回の写真展は、済州島の撮影に生涯を捧げたカメラマンのシン・ヨンマンさんの代表作40点で構成されている。

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계절별 한라산 정상의 백록담 분화구 모습

漢拏山頂上の噴火口「白鹿潭」の四季折々の風景



火山の爆発によって生まれた済州島の中央に位置する漢拏山国立公園は、標高1950メートルの漢拏山を中心に面積が15万3332キロ平方メートルに上る。中央の白鹿潭など火山地形をはじめ湿地や渓谷など独特な自然景観を持っている。それだけでなく、温帯や寒帯、亜高山帯など地域分布によって低地帯暖帯性植物から高地帯高山植物まで多くの種類の植物が生息しているほか、高度によって多様な寒帯性・熱帯性動物が共存している。写真展は、こうした漢拏山の独特な自然景観と内陸ではなかなか見られない希少動植物やキノコなどのリアルな姿を紹介している。

シンさんは、40年余りの歳月を漢拏山で過ごしながら漢拏山の隅々を撮影してきた、いわば「漢拏山の生き証人」だ。済州島の写真を出展し、公募展で50回以上受賞した経歴の持ち主で、様々な景観画報集や生態画報集、地図といった著書と資料集を発刊した。今回の写真展は、彼が撮り続けてきた約6万5千点の写真を国立樹木園に寄贈することで実現した。

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이번 사진전은 한라산의 다양한 모습과 이 곳에 서식하는 동•식물을 생생히 보여준다.

今回の写真展では、漢拏山の様々な姿とそこに生息する動植物のリアルな姿が紹介されている


한라산에 서식하는 문주란

漢拏山に生息するハマオモト



国立樹木園は、写真を寄贈したシンさんに感謝牌を贈るとともに、山林生物標本館の名誉の殿堂にシンさんの名前を刻むことを決めた。また、寄贈された写真資料はデジタル画像として制作され、同園が運営する国家生物種知識情報システム(NATURE、www.nature.go.kr) を通じて一般公開される予定だ。

同展示会は10日~16日にイヒョン・ギャラリー(仁寺アートセンター4階)で開かれる。
お問い合わせは02‐736‐1020まで。

コリアネット イ・スンア記者
slee27@korea.kr