社会

2016.01.15

風邪予防のために大切なことの一つが適切な栄養摂取だ。食事をしっかりとれば、風邪のウイルスを殺す免疫細胞が増え、風邪を根本的に防ぐことができる。

風邪予防に効果的な野菜を紹介しよう。

1. モヤシ

Cold_Food_Remedies_01.jpg


モヤシはたんぱく質や無機質が豊富に含まれているほか、ビタミンA・B・Cも含まれており、細菌感染に対する免疫を強化して風邪や口内炎に効果的な食品だ。しかも、モヤシのビタミンCは、加熱しても50%以上失われずに残るため、モヤシの和え物一皿で成人に必要な一日分のビタミンCの約半分を摂取することができる。また、モヤシにはアミノ酸の一種であるアスパラギン酸(asparaginic acid)が含まれており、新陳代謝を活発にし、低下した肝機能を正常にする効果がある。

2. 青唐辛子

Cold_Food_Remedies_02.jpg


米ジョンズ・ホプキンス医科大学のジョージ・フィリップス氏の研究チームによると、唐辛子は免疫系の1次防衛線である皮膚を保護し、唾液の分泌を司る神経繊維や鼻水腺も刺激するという。これは、唐辛子を食べれば鼻水とともに鼻の中の老廃物が排出させ、皮膚と粘膜を強くして風邪ウイルスに対する抵抗力と免疫を強化し、呼吸器系の感染に効果を発揮することを意味する。

また、唐辛子1本にはりんごの約20倍のビタミンC(成人の一日の必要摂取量の2倍)のほかビタミンAも含まれており、呼吸器系の感染への抵抗力と免疫を高め、風邪の予防と治癒に効果がある。

3. ネギ

Cold_Food_Remedies_03.jpg


ネギはビタミンCが豊富に含まれた抗酸化野菜だ。ビタミンCは、抗ウイルス効果があり、体内の風邪ウイルスを殺し、回復を早くすることで、免疫を高めて風邪などの感染症を防いでくれる。ネギの辛味成分であるアリルスルフィド(allyl sulphide)化合物は、血行をよくして汗を出やすくし、体温調節機能を向上させる。

ネギに含まれているフィストゥロサイド(Fistuloside)Cというサポニン系物質は、微生物に対する抗菌作用に優れており、風邪予防に効果がある。また、ネギのアリールスルフィド(aryl sulfide)化合物は、血管拡張物質である一酸化窒素の生成を促進し、血圧正常化、神経鎮静、ストレス解消、疲労回復、不眠症緩和に効果がある。

記事:コリアネット ソン・ジエ記者
写真提供:ハイダック
jiae5853@korea.kr