社会

2016.03.16

이세돌 9단과 데미스 허사비스 구글 딥마인드 CEO가 15일 5국이 끝난 뒤, 이번 대국에서 사용된 바둑판을 들고 기념촬영을 하고 있다.

李世ドル九段とグーグル・ディープマインドのCEOデミス・ハサビス氏が15日の第5局終了後、今回の対局で使われた碁盤を持って記念撮影をしている



5戦1勝4敗。
人類代表として人工知能(AI)「アルファ碁(AlphaGo)」を相手に戦った李世ドル(イ・セドル)九段の成績表だ。

今回の5番勝負で人工知能が人間を超えた事実が確認され、大きな反響を呼んだ。韓国だけでなく世界中の注目を浴びていたこの度の対決についての記事は、単に対局の結果を伝えるだけでなく、人工知能の現在と未来、ひいては人工知能が人類を支配する暗い未来に対する漠然とした懸念まで書かれていた。

しかし、今回の対局に対するほとんどの見方は否定的ではない。人工知能を相手に勝ち取った1度の勝利と最後の対局は、人工知能が持つことのできない人間の創造性と意志、そしてチャレンジ精神を裏付けるものだった。

囲碁と人工知能、両分野の専門家の大多数が今回の対局に先立ち、人間が難なく勝てるだろうと予想した。着手の選択肢が10の107乗にも上る囲碁は、論理的に分析しても何が最も良い手かを判断するのが難しい。そのため、経験による「直観」という武器を持った人間に人工知能が勝つことはできないと予想された。

이세돌 9단이 15일 ‘세기의 대국’으로 불린 인공지능 알파고와의 다섯 번에 걸친 대국을 모두 마치고 환하게 웃으며 소감을 밝히고 있다.

15日、李世ドル九段が「世紀の対局」と呼ばれた人工知能アルファ碁との5番勝負をすべて終え、明るい顔で感想を述べている



しかし、李九段は諦めなかった。勝ってみせるとの意志を持って挑んだ第4局で、李九段はアルファ碁から降伏を引き出した。学習を通して能力が向上するアルファ碁が対局を重ねるたびに強くなるのを踏まえれば、李九段の勝利はより驚くべき価値のあるものだった。

アルファ碁を開発したグーグル・ディープマインドのデミス・ハサビス最高経営責任者(CEO)は「アルファ碁がミスをした」と述べ、たった4度の対決でアルファ碁の弱点を見出した李九段に拍手を送った。

인간과 인공지능의 대결로 전 세계적으로 큰 관심을 받았던 이세돌 9단과 알파고의 모든 대국이 종료된 15일 기자회견장에는 몸을 움직이기 힘들 정도로 많은 기자들이 몰렸다.

人類と人工知能の対決で全世界の注目を集めた李世ドル九段とアルファ碁の全対局が終わった15日、記者会見場には身動きがとれないほどに大勢の記者が駆けつけた



李九段は最後の対局を前に「勝利の可能性」よりは「挑戦」を選択した。李九段は最終局で不利な「黒番」で対決したいと要請した。280手にまでおよぶ接戦の末、以前の対局とは反対にアルファ碁を「秒読み」にまで追い込んだ。結果は惜しくも一目半差での負けだった。

すべての対局を終えた李九段は「(最終局で)有終の美を飾りたかったが結局叶わず残念だ。囲碁を楽しむのが基本だが、いつからか自分が囲碁を楽しんでいるか疑問に思っていた。今回の(アルファ碁)との対局は存分に楽しめた」と話した。

コリアネット チョン・ハン記者
翻訳:イ・ジンヒョン
写真:聯合ニュース
hanjeon@korea.kr