済州島で絶滅危惧種の野生植物である招霊木(チョリョンモク、日本名:オガタマノキ)が新たに発見された。今回見つかった招霊木は今まで発見された中でも過去最大のものとなる。
国立山林科学院の暖帯・亜熱帯山林研究所は、この度漢拏山(ハンラサン)南斜面の渓谷で国内最大の招霊木を発見したと明らかにした。これまで確認された招霊木は済州島の西帰浦市(ソグィポシ)新礼川(シルレチョン)の渓谷と暖帯・亜熱帯山林研究所の山林生命資源保存院にそれぞれ1本ずつある。

今まで見つかった招霊木の中でも過去最大のものが済州島で発見された。招霊木は亜熱帯地方に分布する木で、韓国では今回発見されたものを含め済州島だけに3本がある

花を咲かせた招霊木
常緑性のモクレンの一種である招霊木(学名:Michelia compressa)は台湾などの亜熱帯地方に分布する木で、韓国では済州島にのみ自生する。花は2月から4月にかけて枝の先にある葉の脇に1つずつ咲き、ほのかな香りを漂わせる。
今回発見された招霊木は高さ20m・幹周48㎝と、これまで最も大きいとされていた済州島新礼川のもの(高さ16m・幹周42㎝)よりも大きい。木の形と生育状態も極めて良好とのこと。
国立山林科学院の関係者によると、今後この招霊木は保護を受けながら後継木のための種子収集、苗木の育成など追加的な取り組みが行われる予定だ。
コリアネット チャン・ヨジョン記者
翻訳:イ・ジンヒョン
写真:国立山林科学院
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