芒種は「穀物を収穫し始める時期」を意味し、今年は6月5日に当たる。
芒種は二十四節気のうち9番目の節気で、農業においては重要な目安となる。
節気では小満と夏至の間にあり、太陰暦では5月、太陽暦では6月の6~7日頃になる。

「穀物の収穫し始める時期」の今年の芒種は6月5日。6月に入ると全国の農家では麦を収穫し、次の種蒔きの準備に忙しい
その名前からもわかるように、芒種は最初の穀物を収穫し、米・粟・麦など2回目の種蒔きを始める時期。昔から麦は芒種前に収穫すると伝えられる。この時期に麦を収穫しないと風害を受ける恐れがあり、田植えの準備が十分できないからだ。そのため「麦は芒種前に収穫せよ」とのことわざがあるくらい。
6月初めは農家、とくに麦を耕す地域では1年で最も忙しい時期だ。芒種に関する伝統として「芒種占い」がある。町の占い師は「芒種占い」から麦を収穫する芒種がいつになるかを占う。芒種が太陰暦の4月と早ければその年は豊作になると信じられた。芒種が太陰暦で5月と遅ければ不作の予告と思われた。
今日には「芒種占い」にこだわらず、全国の農家で夏の収穫を準備する。季節が変わり、都市に暮らす人もスイカやイチゴといったおいしい果物の出荷を待つ。今年も私たちが楽しむ夏の豊かさは大地から生まれることを忘れないようにしたい。
参考:韓国民俗大百科事典
コリアネット グレゴリー・イーヴス記者
写真:韓国民俗大百科事典
翻訳:コリアネット チャン・ヨジョン記者、イム・ユジン
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