社会

2016.10.20

今月23日の霜降は、初霜が降りる時期という意味。霜降は二十四節気のうち18番目の節気で、10月8日だった寒露と11月7日の立冬の間に訪れる。旧暦では9月、太陽暦では10月23日頃に当たるのが一般的だ。 

 この時期は秋晴れの日が続くが、夜の気温が大きく下がる時期でもある。気温がさらに下がると地面が凍ることもある。また紅葉が見ごろを迎え、菊が満開になる晩秋の季節だ。

かつては新聞に霜降を知らせる記事が載ることも。この時期には晴れの日が多く菊が満開するので菊酒を飲み、行楽を楽しむ風習があった

かつては新聞に霜降を知らせる記事が載ることも。この時期には晴れの日が多く菊が満開になるので菊酒を飲み、行楽を楽しむ風習があった




旧暦の9月9日の重陽節と時期が重なるため重陽節風習と同様、菊酒を飲み行楽を楽しむことが多い。朝鮮時代には霜降に国家儀礼の纛祭(トゥッチェ:軍事権を象徴する祭事)を行うこともあった。 

霜降は秋の最後の節気である。今年11月7日に訪れる立冬は伝統的に冬の始まりを知らせる

霜降は秋の最後の節気である。今年11月7日に訪れる立冬は伝統的に冬の始まりを知らせる




農業では収穫が終わる時期に当たる。古代中国では霜降から立冬までを5日ずつ三候に分けて自然の現象を説明していた。例えば初候はオオカミが狩りをする時期、中候は草や木々の葉が紅葉して落ちる時期、末候は冬眠する虫たちが地下へと潜る時期といわれる。

今週末の23日は初霜が降りる霜降だ。寒い冬が訪れる前に行楽や登山を楽しんでみるのはどうだろうか。 

コリアネット グレゴリー・イーヴス記者 
資料・写真:国立民俗博物館、韓国民俗大百科事典 
翻訳:コリアネット ユン・ジヘ記者、イム・ユジン
gceaves@korea.kr