社会

2019.11.15

来年の東京オリンピック・パラリンピックで旭日旗の競技会場への持ち込み禁止を求める映像=ユーチューブ・キャプチャー


[キム・ウニョン]

来年の東京オリンピック・パラリンピックで旭日(きょくじつ)旗の競技会場への持ち込み禁止を求める映像(日本語版)が14日、公開された。

誠信女子大学の徐坰徳(ソ・ギョンドク)教授は、外務省が発表した「旭日旗は問題ない」という広報資料の対応として、「FIFAは認定! IOCは何故?」と題した映像(https://youtu.be/TGRuwKEzoVQ)を制作し、ユーチューブで公開した。

上映時間は2分55秒。同映像の英語版は、10月に掲載され、1万6千以上のヒット数・2300件以上のいいね・990件以上のコメントが寄せられている。

同映像は、旭日旗を「日本帝国主義と軍国主義の象徴」と位置づけ、歴史的な背景について説明した。また、ロシア・ワールドカップが開かれた2008年、FIFAの公式インスタグラムと公式主題歌のMVで旭日旗が使用されたことを取り上げ、全世界の人々の抗議により、該当部分が修正・削除されたと説明した。

続けて、アジア・サッカー連盟(AFC)が2017年、アジア・チャンピオンズリーグで、川崎フロンターレが旭日旗を揚げ応援したことについて、1万5千ドルの罰金を科したことも言及した。

その上、オリンピック憲章50条2項において、一切の政治的宣伝活動を禁止しているにもかかわらず、国際オリンピック委員会(IOC)が旭日旗を揚げ応援することを制裁しないことは、「日本軍に侵略されたアジア諸国の国民たちをもう一度傷つけることであり、オリンピック精神にも背くことだ」と指摘している。

映像は「IOCが旭日旗の使用を、一日も早く禁止し、それを世界中の人々に宣布してほしい」とし、「オリンピックの本来の価値と精神を守ることを切に願う」と呼びかけた。

eykim86@korea.kr