社会

2020.01.02

laoshu

十二支神圖のネズミ神將=国立民族博物館


[カン・ガヒ、キム・ウニョン]

2020年の干支(えと)は、「子」。
十二支は、ネズミから始まる。その成立ちには、様々な話があるが、韓国でも古くから語り継がれている民話がある。昔々、神様が1年の大将をまかせる12匹とその順番を決めるため、動物たちを呼び出した。ネズミは、牛に乗ってのんびりと行き、直前で飛び降りて1位を獲得した。こうして十二支の最初はネズミとなった。

特に、今年は白いネズミを表す「庚子年」だ。「庚」は成長の終わりと新たな変化、「子」は繁栄の意味がある。

三国時代(新羅・高句麗・百済)から統一新羅末期までを記録した紀伝体の歴史書である「三国史記」には、769年11月にネズミ8千匹が、江原道から平壌へ移動して行った。そこは雪が降らなかった、という文句がある。これは、本格的な冬に入る前に、ネズミが大雪を感知して、少しでも生きやすい場所へ移って行ったことをあらわしている。

ネズミは家族や子孫、福や財などを表す。特に、白いネズミが夢に出てきた場合、様々なことで大きな幸運に恵まれることを示す。

韓国でネズミをテーマとする特別展「待てば海路の日よりあり」が3月1日まで国立民族博物館で開かれる。展示は無料。http://www.nfm.go.kr


kgh89@korea.kr