社会

2020.02.07

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日本でフリーハグ活動を行っている尹粹娟氏(中)=本人提供



[キム・ウニョン]

韓日の若者が、悪化している両国の関係を改善するために行動に移している。その主役は、相手国でフリーハグ活動を行っている尹粹娟(ユン・スヨン)氏と桑原功一氏。二人はコリアネットのインタビューで韓日問題や改善策について語った。

二人は、韓日問題について「私たちの責任である」と言った。「我々から変えていかなければならない」とし、「相手に対する偏見や誤解などを無くすことから始まる」と、フリーハグ活動の狙いを説明した。


昨年、尹氏は札幌を始め、東京や大阪など15都市で活動し、17日間でおよそ2千人の日本人が参加した。桑原氏はソウルや釜山で活動した。


尹氏は「1回のハグで全てが解決できるわけではない」とし、「私たちが互いに対する偏見を持っていることを自覚するのが要だ」と語った。桑原氏も「ひとりひとりの力は小さくても、みんなが力を合わせれば、韓日関係の改善にもきっと変化が起きる」と強調した。



韓国でフリーハグ活動を行っている桑原功一氏=本人提供



いつも歓迎されるわけではない。周囲の冷たい視線や嘲笑を浴びたりもした。それでも諦めず、活動を続けている理由は、人々の認識が変わり始めたからだ。


桑原氏は、昨年8月にソウルで開かれた安倍政権を批判する集会現場を訪れた。多くの年配の人からハグしてもらったことに感激した。また、過激なデモではなく、ろうそく集会だった。多くの韓国人から励ましの言葉をもらった。「韓国人は日本人を嫌っている。韓国の集会は過激だ」などの偏見がなくなったというコメントが日本人から寄せられたと言った。


また、彼らを支持し、応援してくれる人々も増えた。
尹氏は、韓国人観光客が急激している対馬市で活動し、多くの人々から「勇気をもらった。応援している」というコメントをもらった。両国関係で被害を受けた人々からの「励まされた」という一言に「とても感謝している」と言った。また、クラウドファンディングを通じてフリーハグ活動を支援してくれる日本人も増えてきた。


尹氏は、現在の韓日関係について「誤った二分法で区切ってはいけない」とし、「互いに憎み合うことは真の平和に繋がらない」と述べた。桑原氏は、「互いを知ることが正しい関係を構築する始まり」とし、「できることから変えていくことが重要だ」と強調した。


eykim86@korea.kr