ドイツの首都ベルリン市ミッテ区に設置された少女像の周りで、設置許可取り消しに抗議する人々＝１３日、ドイツ・ベルリン、聯合ニュース
日本の圧力により、撤去を求められていたドイツのベルリンにある「平和の少女像」の設置が当面の間、認められることとなった。撤去されないことになった。
ベルリン市ミッテ区は１３日、区内の公有地に設置された旧日本軍の慰安婦(性奴隷)被害者を象徴する少女像について、「１４日までとしていた撤去期限は、無効になった」と発表した。
この発表は、在ドイツの韓国系市民団体「コリア協議会」（Ｋｏｒｅａ Ｖｅｒｂａｎｄ）が撤去決定の効力停止仮処分を裁判所に申請したことを受けてからの判断である。
この発表に先立ち、ドイツ現地の市民や在ドイツ韓国人ら３００人は１３日、少女像の前で集会を開き、ミッテ区役所まで抗議パレードをしながら少女像撤去決定の撤回を求めた。ドイツのメディアはこの内容を重く取り上げた。
ベルリンの地域新聞「Ｂｅｒｌｉｎｅｒ Ｚｅｉｔｕｎｇ」は１３日、「戦争犯罪を犯した者に関するものではなく、犠牲者である『韓国人慰安婦被害者女性』をたたえる記念碑に関する問題」と伝えた。
その上で、「第２次世界大戦で生き残った多くの日本人は、自分が犯罪者ではなく、犠牲者だと思っている」とし、「このような態度が、海外に設置された記念碑を撤去する十分な理由になるだろうか」と指摘した。
ドイツの日刊紙「Ｔａｚ」は、ドイツ社民同のミッテ区共同支部長が「（少女像が）戦時の女性に対する性暴力問題において、重要な役割を果たした」とし、歴史問題を解決するには「幅広い分野での市民社会が必要である」と強調した。
ミッテ区は去年７月、慰安婦被害者をたたえる少女像が、戦争によって被害を被った女性の人権問題を象徴するとみて、設置を許可した。
だが、９月末に除幕式が行われて以来、日本側の強い反発を受け、今月７日、少女像設置を推進した「コリア協議会」に対し、１４日までに像を撤回するよう要請した。
kimmj7725@korea.kr
