[龍仁=ソ・エヨン、イ・ギョンミ]
[写真=キム・シュンジュ]
[映像=チェ・テシュン、イ・ハヌル]
26日の午前、
京畿道・
龍仁市にある動物園。パンダの赤ちゃんが登場すると、観客らの顔に笑みがこぼれた。
このパンダの赤ちゃんは、女の子の「プーバオ(福宝)」。韓国で生まれた初めてのパンダで、去年7月20日に誕生した。プーバオの父親「ロバオ(楽宝)」と母親「アイバオ(愛宝)」は、2016年3月に中国・四川省から来た。中国の習近平国家主席が、韓国と中国の友好の象徴として韓国に贈ったプレゼントである。
木登りするパンダの赤ちゃん「プーバオ」=26日、京畿道・龍仁
プーバオは生後168日となった4日、初めて一般公開された。197グラムで生まれたプーバオは、いまや15キロまで体重が増え、パンダ特有の白黒模様もはっきりしてきた。歩き方もしっかりしてきており、木登りが得意。
好奇心旺盛なプーバオ。まだ、お乳を飲む赤ちゃんだが、竹の味が気になるのか、母親のアイバオが食べている竹をかじることもある。飼育員と一緒におもちゃで遊ぶこともすごく楽しそうに見える。
プーバオを担当する飼育員の姜哲遠(カン・チョルウォン)さんは、「プーバオは、母親の行動は全部まねしようとする」とし、「ちゃめっ気たっぷりで、一人でもよく遊んでいる」と語った。
竹を食べているお母さんパンダ「アイバオ」の隣に座っているプーバオ(右)=26日、京畿道・龍仁
パンダは本能的に独立心が強く、最近は一人でもよく遊ぶという。毛が生えそろい、体温調節ができるようになり、母親から離れて一人で過ごす時間も増えた。授乳の時間を除けば、木登りしたり、飼育員と一緒に遊んだりして、忙しい(?)毎日を送っている。
まだ子どもなので、2月までは主に室内で生活する。2月以後は外に出て日光を浴びながら運動させる予定だという。
プーバオと飼育員の姜哲遠さん=26日、京畿道・龍仁
姜さんにとってロバオ、アイバオ、プーバオは、家族のような存在。アイバオとロバオが中国・四川から来た時からパンダを担当している。パンダの交尾から妊娠・出産まで見守り、「パンダおじいちゃん」と呼ばれている。
姜さんは、「パンダの繁殖は難しいといわれているため、交尾に成功した時と、アイバオがプーバオを生んだ時、一番感激した」とし、「おじいさんが可愛い孫を自慢したくて、孫の写真を友人に見せたりするが、気づいたら私がそうしていた」と語り、笑った。
パンダおじいさん姜さんと、お母さんパンダ「アイバオ(愛宝)」の愛情を受け、プーバオは順調に成長している。