小学校の運動会=4月、全羅南道・順天、楽安小学校
[順天=キム・ヨジン、キム・ウニョン]
最近、田舎暮らしを希望する人が増えている。きっかけは、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響だ。オンラインでの授業やテレワークが当たり前になった反面、旅行に行けず、自然に触れることが難しくなったからである。
金惠熙(キム・ヘヒ)さんは3月、ソウルから子ども二人と全羅南道・順天市に移住し、田舎暮らしを始めた。この1年間、学校へ行けず自宅で勉強する子どもたちを見ていた金さんは、「今しかない」と山村留学を決意した。子どもたちは、豊かな自然にあふれる環境で充実した毎日を過ごしている。ソウルで職場に通う父は週末に会いに来る。
金さんの息子、李敍好(イ・ソホ)さん(9)は「最初は来たくなかった」とぽろりと本音を言った。「ソウルではオンライン授業だけだった。でも今は学校にも通えるし、友だちと自然体験ができてうれしい」とし、「転校は半年の予定だったが、さらに半年を延長する」と話した。
吳秀貞(オ・スジョン)さんも息子と一緒にソウルから同市に移住した。「自然にあふれる環境で息子を育てたい」と思ったからだ。
吳さんの息子、尹偲候(ユン・シフ)さん(10)は「ソウルではできない運動会と自然体験ができて楽しい」とし、「システムなどの学習環境設備も整っている」と田舎暮らしへの満足感を口にした。
楽安小学校の教師、崔炯九(チェ・ヒョング)さんは「自然体験に参加する子どもは、小さなことでもすぐ感動する」とコメントした。多くの人々が「山村留学プログラム」を通じて田舎暮らしを満喫しているという。
自然体験を行う学生ら=10月、全羅南道・順天、楽安小学校
乗馬を体験する学生(左、楽安小学校)とゴルフを体験する学生(右、キム・ヨジン撮影)