社会

2022.06.28

市民が集まっているソウル・西大門区の新村の様子=19日、ソウル、聯合ニュース

市民が集まっているソウル・西大門区の新村の様子=19日、ソウル、聯合ニュース


[イ・ジヘ、イ・ギョンミ]

ソウル市は27日、「ソウル市 外国人生活人口分布」調査結果を発表し、昼に外国人が最も多く活動する地域は新村(シンチョン)であることが分かった。

「外国人生活人口」とは、ソウルの特定の地域と特定の時間に存在するすべての外国人のこと。

ソウル市は今回の調査のため、移民政策研究院と共同で、韓国の通信大手KT契約者のうち韓国で90日以上滞在する外国人関連のデータを、4月4日の午前3時と午後3時に分けて分析した。

調査結果によると、ソウル市の外国人生活人口は、昼と夜両方とも、法務部統計上の外国人登録人口である36万3887人(今年3月末の時点)より多かった。居住人口といえる午前3時の時点では38万4036人、昼の活動人口といえる午後3時の生活人口は37万6296人だった。

法務部の登録人口は主にソウル西南圏域(九老・衿川・永登浦区)に集中している一方、生活人口は市内全域に偏在していることが分かった。特に、昼に西大門・麻浦・鐘路・広津・江南区など、様々な地域で活動していることが分かった。

洞別でみると、昼の外国人生活人口は、西大門区・新村洞(7572人)が最も多く、続いて永登浦区・大林2洞(7238人)、永登浦区・大林3洞(5684人)、九老区・九老2洞(5627人)、麻浦区・西橋洞(5597人)の順だった。

新村洞と西橋洞は、それぞれ延世大学と弘益大学があり、大林2洞と3洞は、中国同胞が多く住んでいる地域。

夜の生活人口は、永登浦区・大林2洞(1万2221人)、九老区・九老2洞(9831人)、永登浦区・大林3洞(8000人)、西大門区・新村洞(7189人)、広津区・紫陽4洞(6688人)の順だった。

調査対象の外国人は、出身国及び言語別に集落を作る傾向があった。ソウル西南圏は90%以上が中国語圏、龍山・瑞草・江南は英語圏が多かった。中浪・広津・城北などの東北圏ではモンゴル語圏が増加傾向にあった。

専門の人材などは主に龍山・瑞草・麻浦・江南で相対的に高い割合となった。留学生人口は、大学のある東大門・西大門・城北・広津・冠岳などで多かった。

年齢別で見ると、大学の近くである東大門・西大門・城北・広津・鐘路などには20代の人口が多かった。龍山・江南・瑞草・松坡地域では30~40代が多かった。西南圏地域は50代の人口が多く、高齢化していることが分かった。

ソウル市のキム・ソンスン女性家族政策室長は「生活人口は行政統計で集計された登録人口より、都市・行政サービスなどの需要と供給をより上手く把握できる統計資料」とし、「今回の調査結果を基に、自治体別に多く住む外国人生活人口の特徴に合わせた政策を立てて、積極的に推進していく」と話した。

jihlee08@korea.kr