光化門広場にある世宗大王の銅像。世宗大王(1397-1450)は朝鮮第4代王で、1443年、誰もが簡単に文章を読み書きできるよう訓民正音を創製した。=ソウル鍾路区、コリアネットDB
[イ・ダソム]
2023年「世宗王識字賞(The UNESCO King Sejong Literacy Prizes)」受賞者にフィンランド、パキスタン、南アフリカ共和国の団体がそれぞれ選ばれた。
文化体育観光部はフィンランドの「グラフォーゲーム」、パキスタンの「ヒマラヤ識字ネットワーク」、南アフリカ共和国の「スナッププリファイ」が、今年「ユネスコ世宗大王識字賞」を受賞したと8日に伝えた。
「世宗大王識字賞」は、ユネスコが1990年から授与してきた文盲退治功労賞だ。1989年に韓国政府の支援で制定され、国際社会の文盲退治および発展途上国の母国語発展に大きく寄与した人や団体を対象に、賞が授与される。ユネスコが指定した「国際識字デー 」である毎年9月8日に授賞式が開催され、受賞者には賞金2万ドルと賞状が贈られる。
「グラフォーゲーム」は、難読症を患っている子供たちのために製作された学習用ゲームアプリだ。ゲームを通じて子供の識字率向上を図るこのアプリの利用者は、2021年300万人から2022年500万人に増加した。
「ヒマラヤ識字ネットワーク」は、ヒマラヤ南部の遊牧民部族の子供たちの幼稚園、初等教育課程を支援する非政府機構だ。2004年に設立され、遊牧民の子供たちのためのテント学校を運営している。現在まで2400人以上の子供たちが教育の恩恵を受けている。
「スナッププリファイ」は、デジタル電子図書館ソリューション・エデュテック企業だ。アフリカ内の識字環境を改善するため、数千冊の無料電子書籍と教育コンテンツをホームページとアプリを通じて提供する。
今年の授賞式は8日(現地時間)、フランス・パリのユネスコ事務局で開催される「国際識字デー 」の行事で行われる。
2023年国際識字デーのポスター=文化体育観光部
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