「韓国・トルコ 友情の村」の入居式で、韓国人への感謝のメッセージを送る現地の子どもたち=7日(現地時間)、トルコ
[イ・ジヘ]
[写真=大韓赤十字社]
韓国が、今年2月の大地震で甚大な被害を受けたトルコの被災者のため、仮設住宅を提供した。
大韓赤十字社は11日、トルコのカフラマンマラシュ県に被災者が生活できる住宅団地を建設し、7日に入居式を行ったと発表した。
カフラマンマラシュ県は、ハタイ県と共に大きな被害が発生した地域。
この地域を支援するため、大韓赤十字社はトルコ赤新月社とともに、今年2月末から「韓国・トルコ 友情の村」という仮設住宅団地の建設を進めてきた。
同社が建てた団地は大きさ10万8000平方メートル、約1000戸の仮設住宅を設置し、今やすべての仮設住宅で入居が完了した。住民のための学校、遊び場、商店、保健所、心理支援施設などもオープンするという。
仮設住宅の中には、2段ベッド、トイレ、流し台、ソファベッドといった家具に、水道・電気設備とともに韓国企業が後援した空調機やテレビ、洗濯機などが設置されている。
臨時住宅に住むセルベル・エルプルティ氏は「入居する前の1カ月間は、テントで避難生活をしていて、ご飯もまともに食べられなかった」とし、「でもここに来て食事の問題も解決し、洗濯機やテレビもあって子どもと2人で暮らせるので、とても助かった」と感謝の意を伝えた。
入居式に出席した大韓赤十字社のキム・チョルス会長は、「トルコは韓国戦争の当時、韓国が最も苦しんでいる時に真っ先に救いの手を差し伸べてくれた兄弟の国だ。トルコに対する韓国人の感情は非常に特別で、共に涙を流した」とし、「今後もトルコ赤新月社とともに、被災者のみなさんが早く日常生活を取り戻すことができるよう最善を尽くす」と約束した。
同社がトルコ・シリア地震の直後行った救援金募金では、11日までにのべ385億ウォンが寄せられた。募金は、子供のための遊び場や教育・保健医療及び体育施設などがある人道支援センターの建設など、被害を受けた地域のために使われる予定。
「韓国・トルコ 友情の村」の入居式で大韓赤十字社のキム・チョルス会長が現地の住民に日用品を渡す様子=7日(現地時間)、トルコ
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