スポーツ

2017.02.24

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スピードスケート男子マススタートで1位となり、四個目の金メダルを獲得し、両手を高く掲げ喜んでいる韓国の李承勳。



負傷にさえ打ち勝つ闘魂だった。

李承勳(イ・スンフン)は、江原道江陵で開かれた「国際氷上競技連盟(ISU)スピード・スケート種目別世界選手権大会」の男子団体追い抜きの競技途中、スケートのブレードが右脛に当たって八針も縫う負傷をしたにもかかわらず「四冠王」となった。

李承勳は23日、日本の北海道帯広オーバルで開かれた「2017札幌冬季アジア大会」スピードスケート男子マススタートで、さらにもう一つ金メダルを獲得した。 ショートトラックからスピードスケートに種目を変えた彼は両方の走法を効果的に活用し、最終16周目の土壇場で大逆転した。11人の出場選手中、8分12秒72の記録で真っ先にゴールラインを通過し、金メダルを首にかけた。

5000メートル、1万メートル、団体追い抜きに続き、今回のマススタートを合わせ四個目の金メダルだ。 歴代冬季アジア大会で韓国選手が四冠王に輝いたのは彼が初めて。

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スピードスケート男子マススタートで四個目の金メダルを獲得した李承勲(韓国・中央)、銀メダルのウィリアムソン師円(日本・左側)、銅メダルの金民錫(韓国・右側)とともに表彰台で記念撮影をしている。



競技後、李は「正直に言うと負傷してから3日間ほどはひどい痛みで、今回の競技を諦めようとしたが、縫った部位の痛みが突っ張る程度にまで治まり参加を決めた。結局、自信を取り戻せる結果が出た」と述べ、「今回のアジア大会で「四冠王」になれたのはすべて呼吸を合わせて自分についてきてくれた後輩たちのおかげだ。今日のマススタートでイ・ジンヨン、キム・ミンソク両選手が犠牲になってくれたおかげで金メダルが獲得できた。チームワークの大切さを切実に感じた」と感謝を示した。

李の心はもうすでに「平昌」に向かっている。 彼は1年後に控えている「2018平昌冬季オリンピック」で「この自信をもって平昌に挑戦する」と強調した。

彼は「平昌冬季オリンピックには欧州選手も多く参加するので、私が簡単な相手ではないということを見せたい。また、ショートトラックに強い長所を生かして、金メダルを取りたい」と述べた。さらに、「アジア大会の四冠王という事実は誇りに思うが、ここにここで立ち止まらず、平昌冬季オリンピックまで繋げられるように頑張る。選手生活最後の日までトップの座を守りたい。 空前絶後のアジア選手を言われるようになりたい」と付け加えた。

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スピードスケート女子マススタートで3位となったキム・ボルム(一番前)が全力で疾走している。



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23日、日本の札幌白幡山野外スタジアムで開かれた「2017札幌冬季アジア大会」クロスカントリースキー男子10キロ・クラシック競技で銀メダルを獲得した金マグノスが疾走している。



一方、李の後を継いで韓国スピードスケートを引っ張る期待株とされる金民錫は、スピードスケート男子1500メートル競技で1分46秒26のアジア新記録を更新し金メダルを獲得した。また、マススタートでも銅メダルを獲得した。これに先立って22日、金民錫は李承勲とともに出場した男子団体追い抜きでも優勝し二冠王となった。女子マススタートに参加したキム・ボルムは日本の高木美帆、佐藤綾乃の挟撃ちに対処できず銅メダルに留まった。

札幌ロテイネ場で開かれたアルペンスキー女子大会の1~3位は全て日本選手だった。しかし、1か国・地域当たり2選手までしか表彰台に上がれず、メダルを獲得できないと定められているため、4位だった韓国のカン・ヨンソ(1・2回目の合計2分32秒35の記録)が銅メダルを獲得することができた。金マグノスは札幌白幡山野外スタジアムで開かれたクロスカントリースキー男子10キロ・クラシックで25分32秒5を記録し、銀メダルを獲得した。

ソン・ジエ、キム・ウニョン コリアネット記者
写真 聯合ニュース
jae5853@korea.kr