「2018韓国プロ野球」の開幕戦を見るため野球場に集まった観客たち =24日、ソウル蚕室
[ソウル=イ・ギョンミ]
[写真・映像=イ・ギョンミ]
「2018韓国プロ野球」が24日、幕を開けた。10球団が9月まで720試合を行う。
韓国プロ野球は1982年に始まり、去年まで2年連続で800万人が野球場を訪れるほど、韓国を代表するスポーツと言える。今年も開幕戦から、ソウルの高尺(コチョク)スカイドーム以外の全球場のチケットが売り切れとなった。
サムスン・ライオンズと斗山ベアーズの開幕戦が開かれた24日、ソウルの蚕室(チャムシル)野球場の周辺は、試合開始の1時間前から野球のファンで立て込みはじめた。入り口には多くの人々が応グッズや食べ物を手に持って、長蛇の列を作っていた。
韓国プロ野球における最大の特徴は、応援団長とチアリーダーの指揮に従って、人々が一つになり、試合の最初から最後までずっと応援を続けることだ。試合の途中に球団のマスコットが登場して簡単に踊ったり、スコアボードを通じて拍手や歓声を誘導する米国とは違う、韓国ならではの応援文化である。
観衆は応援団長とチアリーダーを見ながら、彼らの動作に合わせて体を動かす。選手別応援歌を皆で歌いながら叫び声をあげる。また、ホームチームとアウェイチーム関係なく、球場に集まった人々が一つになってウェーブ応援もする。
「2018韓国プロ野球」のサムスン・ライオンズと斗山ベアーズの開幕戦を見に来たエレナ・オーガスティン氏(下の左)と夫のジョーン・カプラー氏たち=24日、ソウル
夫や職場の仲間と一緒に野球を見に来たエレナ・オーガスティン(米国)氏は、「韓国の野球場は米国とは違ってすごくダイナミックだ。特にファンが熱い」と話した。夫のジョーン・カプラー氏も「米国の野球場はただ歌を流すことはあるが、このように皆が一緒に歌ったり踊ったりはしない。韓国の野球ファンはすごく熱情的」と楽しげに話した。
野球場と言えば、食べ物も欠かせない。一番人気のある「チメク(チキンとビールを意味する韓国語メクジュの合成語)」からサムギョプサルやトッポッキなど、様々な食べ物が販売されている。携帯電話で注文すると、席まで持ってきてくれるサービスもある。
韓国プロ野球において2018年に入ってから変わったルールの一つは、リプレー検証である「ビデオ判読」が行われる課程を電光掲示板に上映し、観客らも見られるようにしたことだ。
これまでは監督や審判にしか見ることのできなかったが、今年からは電光掲示板に上映し、観客たちにも見てもらって、もっと試合に集中するようにした。これは韓国ならではのルールだ。
また、守備側の監督が球審に敬遠の意向を申告すれば、投手が投球することなく打者が一塁に出塁となる「故意四球(申告敬遠)」も導入した。米国プロ野球では2017年から導入され、日本でも今年から導入する。
韓国プロ野球は、このよう新しいルールを導入することで「公正」と「スピード」を強調し、観客動員数3年連続800万を目指す。
km137426@korea.kr