全米障害者オープンゴルフ選手権大会で優勝し、記念写真を撮るイ・スンミン(右)=20日(現地時間)、米ノースカロライナ州
[エスラ・モハンマド]
[写真=USGAフェイスブック]
全米障害者オープンゴルフ選手権大会の最終ラウンドが20日(現地時間)、米ノースカロライナ州のパインハースト・リゾートで開かれ、韓国のイ・スンミンが優勝を果たした。
イは、最終ラウンドで同点となったスウェーデンのフェリス・ノルマンと延長戦で戦い、2打差で優勝した。
同大会は、全米ゴルフ協会(USGA)が初めて開催する障害者のゴルフ選手権。今回は世界各国から78人が参加した。
自閉スペクトラム症を持つイは高校時代、韓国の全国体育大会の団体で優勝したことはあるが、個人で優勝を果たしたのは今回が初めて。
中学1年生の時にゴルフを始めたイは、2017年に韓国プロゴルフ(KPGA)ツアーのプロ選抜戦に5回のチャレンジで合格した。
イは優勝後の記者会見で「(試合中に)私はできる」という言葉を6回も繰り返して言ったと明かした。自閉スペクトラム症の人は、同じ言葉を何回も繰り返す特徴がある。
優勝して喜ぶイ・スンミン
イの母親パク・ジエ氏は現地メディアとのインタビューで「スンミンにとってゴルフは単なる趣味ではなかった。世の中とコミュニケーションするための手段だった」とし、「ゴルフに集中することで社会性が改善し、発達障害2級から3級になった」と話した。
また「(世界的にヒットしている)韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』で自閉症障害者への関心が高くなった」とし、「スンミンを見て、多くの方々が『自閉症の人でも社会に適応することができる』と考えてくれたらうれしい」と語った。
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