オリンピック・ミュージアムで開かれたテコンドー銅像除幕式に参加し、テコンドー銅像を公開する世界テコンドー連盟(WT)の趙正源総裁(左)とトーマス・バッハIOC委員長=15日(現地時間)、スイス・ローザンヌ、WT
[テレシア・マーガレット]
[映像=世界テコンドー連盟(WT)公式ユーチューブチャンネル]
国際オリンピック委員会(IOC)が運営するオリンピック博物館にテコンドーの銅像が建てられた。
16日、世界テコンドー連盟(WT)によると、15日(現地時間)IOCはスイスのローザンヌにあるオリンピック・ミュージアムで除幕式を行い、WT創立50周年記念およびテコンドーとオリンピックの持続的な同行を祈願する銅像を公開した。
ミュージアムに建設されたテコンドーの銅像は、イタリアの彫刻家ミロス・イポリティが1年間の製作期間を経て完成した作品だ。厚さ25センチの八角形の台座の上に、2人のテコンドー選手がお互いに後ろ向きに蹴りを試みる、迫力あふれる場面が描かれている。ヘッドギアに電子護具を着用した姿で「オリンピック・テコンドー」を形にした。
実際、オリンピック競技場と同じ八角形の台の角の表面にはテコンドーに参加する5大陸の名前、WTとテコンドー博愛財団(THF)エンブレムと共にWTの次期スローガンである「希望と夢を与えるスポーツ」が英語で刻まれている。
夏季(28種目)及び冬季(7種目)五輪を合わせて25の正式種目のうち、オリンピック博物館に造形物が設置された種目はテコンドーを含め陸上、レスリング、体操、サッカー、バスケットボール、サイクル、アーチェリー、ホッケー及び柔道などの10種目だ。WTは「IOCが1973年WT創立以来50周年を迎えた現在まで、テコンドーの普及を通じて世界平和に寄与した努力を高く評価した結果」と明らかにした。
この日の祝辞でトーマス・バッハIOC委員長は「テコンドー銅像は、オリンピック・プログラムだけでなく国際社会で、テコンドーが堅固な地位を確立したことを示すもの」とし「テコンドーは、世界で最も急速に成長している種目であり、世界の人々に愛される魅力的なスポーツ」と述べた。
一方、IOCは同日、WTが設立したTHFに「オリンピックカップ」を授与した。近代オリンピックの創始者クーベルタン男爵ピエール・ド・フレディの主導で1906年に制定されたオリンピックカップは、アマチュアスポーツの普及とオリンピック発展に貢献した機関・団体に授与される。
WTは「THFが、戦争または自然災害によって生活の基盤を失った難民青少年たちに、無償でテコンドー教育を支援し、難民たちが人生における新しい希望を持てるように支援し、世界平和に寄与した功労を認められたもの」と評価した。
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