チャムシル野球場で開かれた「２０２３プロ野球ポストシーズン韓国シリーズ」第１戦、ＫＴwizとＬＧツインズの試合。ＬＧツインズ応援団のマスコットとファンが応援を繰り広げる様子＝２０２３年、１１月７日、ソウル・松坡区、聯合ニュース
[テレシア・マーガレット]
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韓国プロ野球が戻ってきた。２３日、ファンファーレを鳴らした２０２４年プロ野球開幕戦には、選手たちを応援するファンの声が競技場に響き渡った。野球ファンたちは試合を待ち焦がれていた。
韓国野球委員会（ＫＢＯ）は同日、試合が行われた全国５つの野球場を訪れた入場者は１０万３８４１人だったと発表した。歴代３番目の入場者数を記録した。
韓国プロ野球リーグであるＫＢＯリーグは、計１０球団と９球場で構成されている。毎年３月末から４月初めにレギュラーシーズンが始まり、６カ月間、各チーム別に１４４試合が行われる。レギュラーシーズンが終了したら、上位５チームがＫＢＯポストシーズンに進出することになる。
野球ファンは好きなチームを応援するために野球場を訪れる。しかし、応援そのものを楽しむために競技場に向かう観客も多い。韓国プロスポーツ協会が、野球ファン７０１０人を対象に調査した２０１８年「プロスポーツ観覧客指向調査」によると、野球場を訪れる理由として、回答者の７１．１％が「応援が楽しいから」と答えた。
では、韓国の野球ファンはどれだけ熱狂的に応援し、どのように雰囲気を盛り上げるのだろうか。
まず、自分が好きな選手のユニフォームを着ることだ。大きな声で歌う応援歌も欠かせない。韓国は他の国と応援の仕方が違う。その一つが、まさに応援歌だ。
投手が登場すると、投手の登場曲が競技場に響き渡る。打者が打席に入ると、打者の登場曲と応援歌で雰囲気を盛り上げる。試合中には牽制応援、フルカウント応援、ラインナップソング、勝利応援など多様な応援が次々と繰り広げられる。
韓国のファンと違って、米大リーグ（ＭＬＢ）の観衆は静かに試合を観戦するのが普通だ。そのためなのか２０～２１日、ソウルで開かれた「ＭＬＢワールドツアーソウルシリーズ２０２４」競技では韓国の応援文化が海外のメディアから大きく注目された 。
２４日、仁川市・弥鄒忽区のＳＳＧランダースフィールドで行われた「２０２４新韓ＳＯＬバンクＫＢＯリーグ」ロッテジャイアンツとＳＳＧランダースの試合で、応援戦を繰り広げる観衆＝聯合ニュース
「１塁手と３塁手には、歓声が本当に大きく聞こえたはずだ。韓国の応援文化は本当に新鮮だった。打者が登場する際に流れる音楽は、各選手にぴったりの曲だった。韓国ファンの情熱とエネルギーのすごさに驚いた」
韓国野球の応援文化を見たロサンゼルス・ドジャースのデイブ・ロバーツ監督が残した言葉だ。海外メディアも韓国野球の応援文化に注目し、記事にした。
ニューヨークタイムズは１９日（現地時間）、「準備せよ：韓国で野球ファンになる方法」というタイトルの記事で応援歌とダンスを紹介した。
ＭＬＢの公式ホームページは１７日（現地時間）、「韓国で野球の試合を観戦する時に、絶対に欠かせないのが応援団と選手の応援歌」というタイトルの記事で、韓国で野球をどのように応援するかについて紹介した。「ＭＬＢワールドツアーソウルシリーズ２０２４」でドジャースの応援団長を務めたオ・ミョンシプ氏はインタビューの中で、応援団、チアリーダー、応援歌、応援ダンスなどについてＭＬＢに説明した
ＭＬＢの記事でも言及したように、野球の応援では、応援団の役割が大きい。各チームの応援団長は、試合開始から最後まで応援をリードする。イニングの間には、応援団のチアリーダーやチームのマスコットが公演をする。ファンの間で、結束力が高まり、競技場の雰囲気が盛り上がる理由でもある。
韓国の応援文化が世界中で話題になったことで、韓国政府も韓国プロ野球の応援文化のPRに積極的に乗り出した。文化体育観光部は２６日、仁川（インチョン）市・弥鄒忽（ミチュホル）区のＳＳＧランダースフィールドで行われたＳＳＧランダースとハンファ・イーグルスの試合に、常駐する海外メディアの記者らを招待した。Ｋ－プロ野球の多様なマーケティング戦略と応援文化を紹介した。
文化体育観光部のヨン・ホソン国際文化広報政策室長は「韓国の野球ファンの情熱や独特な応援文化といったK-プロ野球ならではの魅力を、海外メディアの記者たちに十分に感じてもらい、海外に紹介してくれることを願う」として「韓流がスポーツにまでつながることを期待する」とコメントした。
チャムシル野球場で開かれた「２０２３新韓銀行ＳＯＬＫＢＯリーグ」キウムヒーローズとＬＧツインズの試合を見る観衆＝２０２３年８月１３日、ソウル・松坡区、テレシア・マーガレット
外国人も知っておくとためになる、韓国野球を楽しむ際のアドバイス。
始めに、応援歌を覚えることだ。韓国で野球の試合を楽しむためには、試合前に球団のＳＮＳにアクセスし、応援歌から勉強しよう。選手の名前や登場曲、応援歌を覚えることも重要だ。
次に、チケットを購入しなければならない。 予約する前に、ホームチームと遠征チームを先に確認しなければならない。チケットの値段は球場によって異なるが、７０００ウォンから販売している。韓国野球の応援文化を本格的に味わいたいなら「応援席」がおすすめだ。応援団の前に座って、試合の雰囲気を存分に楽しもう。
最後に、ルールを覚えることだ。野球は毎年試合のルールが変わる。今年の試合をちゃんと観戦したいなら、２０２４年から適用される新しいルールを理解する必要がある。一番大きな違いは、自動投球判定システム、ピッチクロックのテスト運営、守備シフトの制限、ベースサイズの拡大などだ。
margareth@korea.kr
