経済

2016.07.15

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14日、韓・コロンビアFTA活用説明会で産業通商資源部のキム・ハクト通商交渉室長が歓迎の挨拶を述べている



韓国とコロンビア間の自由貿易協定(FTA)が15日より公式に発効された。

韓・コロンビアFTAは、韓国にとってチリ(2004年)、ペルー(2011年)に次ぐ中南米国家との3番目のFTAであると同時に、コロンビアにとってはアジア国家と結ぶ初のFTA。これにより、4,390品目に対する現地の関税が直ちに撤廃される。昨年の両国間の貿易規模は14億5千万ドルに上る。韓国は主に乗用車、自動車部品、合成樹脂、石油化学製品を輸出し、原油、コーヒー、合金鉄を輸入した。

両国はFTA発効から10年以内にほとんどの商品に対する関税を撤廃する予定。FTAの発効と同時にコロンビア側の4,390品目に対する関税が撤廃され、2,797品目に対する関税が引き下げられる。

品目数基準で、韓国は全体の96.1%(輸入額基準では99.9%)、コロンビアは96.7%(輸入額基準では97.8%)に対する関税を撤廃することになった。韓国の主力輸出品目である乗用車(関税率35%)は10年以内、自動車部品(関税率5~15%)および乗用車用タイヤ(関税率15%)は5年以内に撤廃される。また、輸出有望品目である化粧・美容用品(関税率15%)は7~10年以内、医療機器(関税率5%)およびアロエ・紅参などその他非アルコール飲料(関税率15%)は即時に関税が撤廃される。

コロンビアは、米国と締結したFTAと同等の水準までサービス市場を開放するため、サービス供給者らの進出が活発になるものと見られている。また、自由な送金の許容、役員任命における国籍条件付加の禁止、韓・米FTAレベルの投資家対国家間の紛争解決条項(ISD条項)の導入など安定した投資環境も造成される。韓国政府は、韓・コロンビアFTAの活用と協力の充実化に向けた長官レベルの共同委員会や分野別委員会などを発足させ、コロンビア政府と緊密に協議を行っていく計画だ。

今回のFTA締結により両国間の産業協力も拡大するものと見通されている。大韓貿易投資振興公社(KOTRA)の関係者は「コロンビアの豊かな天然資源や食料資源、コーヒー、化粧品産業に韓国の技術力を適用し、相互補完的な協力を実現できるものと考えている。韓国企業の加工技術、マーケティング戦略などの強みを活かせば、アジアなど第3国の市場への共同進出に大きく役立つはず」と語った。

コリアネット ウィ・テックァン記者
写真:産業通商資源部
翻訳:イ・ジンヒョン
whan23@korea.kr