年中製雪機を天上に取り付ければ常温の室内でも雪を降らせることができる。シンガポールオーチャード・ロードのアイスクリーム屋さんに設置された年中製雪機
蒸し暑い地域で製雪機を売ったら?熱を下からではなく上からあてて料理をしたら?
常識を超えた発想でグローバル市場から注目を浴びる中小企業がある。
「スノーテック(Snowtech)」は1年中蒸し暑い天気が続く東南アジアや南米などに製雪機を輸出している。スノーテックが開発した「年中製雪機(All Weather Snowmaker)」はマイナス2度以下の環境でのみ雪をつくれる従来の製雪機とは違って冷凍装置を活用し常温(25度)の室内でも雪を降らせることができる。また、氷を使って屋外で雪をつくる造雪機(Ice Magic Snowmaker)も2009年に光化門(クァンファムン)で開催されたスノーボードビッグエア大会の会場づくりに使われるなどその品質を認められた。スノーテックの年中製雪機と造雪機は昨年シンガポール、タイ、フィリピン、ブラジル、オーストラリアなど12カ国に輸出された。
上部につけた加熱板で料理を作る「ザイグル赤外線グリル」は匂いや煙の心配がなく、多様な機能により国内外の消費者から注目を浴びている
キッチン家電メーカーの人気製品「ザイグル(Zaigle)」は匂いや煙、油が飛び散る心配がない赤外線グリル。この製品は熱板が下にある従来のグリルと違って「上部発熱、下部輻射熱」の構造をもつ。上下から加熱するようになっているため、調理時間が短く匂いや煙も少ない。グリル、オーブン、電子レンジ、フライパン、トースター、エアフライヤーの機能を全て兼ね備えている。ザイグルの赤外線グリルは日本、中国、米国、欧州など10カ国に輸出されている。
「AOGシステム」のオンドル暖房システムを取り入れたベラルーシの幼稚園
「AOGシステム」は韓国式のオンドル暖房製品を海外に紹介している。電気温熱機やラジエーターなどを暖房機器として主に使ってきたヨーロッパの消費者を対象に温水管が内蔵された組み立て式のパネル製品を発売した。AOGシステムのオンドル暖房製品は1本温水循環のみ可能で水温80度までしか耐えられない従来製品と違って1本、2本、左右温水循環が可能で、3重の複合管を使い水温95度でも耐えられるため放熱機能やエネルギー効率が良い。AOGシステムは2010年からロシアを初めウクライナ、モンゴル、ベラルーシなど10カ国にオンドル暖房製品を輸出している。昨年米国で特許を取得したほか、イタリア、日本、中国への輸出も交渉中にある。
コリアネット ユン・ソジョン記者
写真:スノーテック、ザイグル、AOGシステム
翻訳:イ・スミン
arete@korea.kr