「経済開発5カ年計画」60周年を記念する懇談会で演説する秋慶鎬経済副総理兼企画財政部長官=21日、ソウル、企画財政部
[チョン・ジュリ]
韓国が1962年に「経済開発5カ年計画」に乗り出してから60年。韓国は未曾有の経済成長を実現した。
22日に発表された韓国銀行の経済統計システムによると、1人当たりの国内総生産(GDP)は、1962年の1万3800ウォン(約1446円)から、2021年には4003万ウォン(約419万4346円)に増えた。GDPは国民の生活水準を示す指標であり、60年の間に、約3000倍近く増加した。
経済開発5カ年計画とは、韓国政府が国民の経済発展を目指し、5年ごとに推進した経済計画のこと。政府主導の外国資本の導入や輸出政策を柱にした同計画により、韓国経済は、労働集約的産業から重化学や重工業に重点を移し、「漢江の奇跡」と呼ばれる前例のない高度経済成長を成し遂げた。
家計所得のうち、税金を除いた1人当たり家計可処分所得も1970年の23万1000ウォン(約2万4175円)から2021年には2231万7000ウォンと、約100倍に増えた。
韓国の経済成長をけん引した輸出も、1965年には年間輸出額1億7508万ドルから、2021年6444億368万ドル(約91兆4571億円)と、約368倍増となった。
自動車登録台数も大幅に増えた。国土交通統計によると、韓国の自動車登録台数は、1966年の5万台から、2020年2437万台に増え、約487倍増となった。
経済成長と共に平均寿命も延びた。1970年には62.3歳だったが、2020年には83.5歳となった。男性の平均寿命は58.7歳から80.5歳に、女性は65.8歳から86.5歳となり、平均20年以上上回った。
秋慶鎬(チュ・ギョンホ)経済副総理兼企画財政部長官は21日、ソウル・市内で開催された懇談会で「韓国経済が世界史に前例がない成長を達成した」と明かした。また、「韓国経済が7回にわたって実施された経済開発5カ年計画を通じて、国家発展の青写真を描き、民間企業・労働者など、全国民が力を合わせ、オイルショックや通貨危機など、様々な危機を賢明に乗り越えてきた」と評価した。
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