経済

2024.11.11

金融会社が集まっているソウル・汝矣島=9日、ソウル、アフメットジャノヴァ・アイスル撮影

金融会社が集まっているソウル・汝矣島=9日、ソウル、アフメットジャノヴァ・アイスル撮影


[アフメットジャノヴァ・アイスル]

韓国政府が史上初となる豪ドル建て外国為替平衡基金債券(外平債)を発行する。

通貨の対外価値の安定と、投機的外貨の流動による影響を緩和するために、政府が造成した資金が「外国為替平衡基金」であり、この基金の財源調達のために、政府が発行する債券が「外国為替平衡基金債券」である。略して、「外平債」と呼ばれる。

企画財政部は8日、豪ドル建ての外平債を発行するため、オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)、みずほ銀行、野村証券の3社を代行機関に選定したと発表した。韓国政府は年内に3億ドル(約4億5000万豪ドル)規模の豪ドル建て外平債を発行する。

韓国政府は今回の外平債発行を受け、韓国債券の世界投資における裾野を広げる計画だ。韓国のFTSE世界国債インデックス(WGBI)への組み入れにより、投資環境が大幅に改善され、新規投資の需要を発掘する適時であると判断したことによるものだ。

韓国政府は、債券の発行に成功すれば、韓国企業もオーストラリアからの投資金誘致が容易に行えるものと期待している。

韓国企業・金融機関がより低金利でその通貨を調達できるように基準相場を提供する、外平債本来の機能がさらに強化するとみられる。

aisylu@korea.kr