文化

2014.08.01

‐フェイスブックの海外ユーザーへのアンケート 「韓国でしたいこと」の質問結果

「明るい日差しに照らされた昼下がりに漢江公園から南山まで自転車に乗り、カロスギルでちょっとした買物とティータイムを楽しみ、海雲台通りを散策し、チャガルチ市場で海の幸を食べ、歴史と伝統の街“光州”で3日間過ごし、済州島で華やかなフィナーレを飾る」

한라산 백록담

漢拏山の白鹿潭

제주도 용천 동굴

済州島の龍泉洞窟

韓国人ではなく外国人の韓国旅行のスケジュールに見られる内容だ。彼らは、鎮海市の餘佐川や大芚山の釣り橋、釜山市のタルマジ(月見)峠と国際市場、麗水市の汝自湾など、行ってみたい各地の名所を次から次へと挙げる。よく知られているソウル、釜山市、済州島、慶州市、仁川市だけでなく、澗松美術館やNソウルタワー、北岳山、カロスギルといった具体的な地名・場所まで挙げられている。

海外の人々の韓国への関心と知識は、我々の想像をはるかに超えていることがわかった。韓国政府の多国語ポータル「コリアネット」は、1週間(7月14日~21日)にわたり、フェイスブック(コリアクラカス:https://www.facebook.com/KoreaClickers)のユーザーに、△韓国でしたいこと(What's on your to-do list?) △行きたい場所(What locations are on your must visit list?) △食べたいもの(What food would you like try in Korea?)の3つの質問をした。

四者択一や選択型回答は、予断できたり限られた回答になったりしてしまうため、自由記述式で答えてもらった。わざわざ時間をとって書かなければならないにもかかわらず、ユーザーらはとても積極的に協力し、177人から回答を得ることができた。

まず、韓国でしたいことは、△ショッピング(コスメ、韓流コンテンツ、衣類) △韓流観光 △有名人に会うこと △伝統体験 △カフェ巡り、の順だった。ショッピングしたい場所は、南大門、東大門、広蔵市場といった在来市場や、ロッテや新世界といった百貨店などを挙げた。会いたい有名人は、ビッグ・バンやソ・ジソプ、イ・ジョンソク、スーパージュニア、シャイニー、カン・ゲリ、ソン・ジヒョらのほか、ユーチューブで一躍有名になったギタリストのチョン・ソンハの名前も挙がった。

韓国 単なる関心から継続的に学びたい学習対象へ

韓国の大学に留学し、卒業したら就職し、そのまま定住したいという回答もあった。しかも、大統領府や政府省庁などを訪れて公共行政を学ぶことを希望する人もいた。韓流体験とともに、韓国人との交流、韓国語学習をしたいという意見も目についた。韓国でのホームステイや友だちづくり、通訳なしでの韓国人との対話など、韓国生活全般について詳しく知りたいという内容が多かった。韓国文化への関心が、一過性から継続的な学習対象に変わりつつあることを示している。

行ってみたい旅行先は、△済州島 △ソウル △釜山市 △慶州市、DMZ △大邱市の順だった。具体的には、△南山Nソウルタワー △古宮(景福宮、昌徳宮、後苑など) △国立中央博物館 △漢江、ホンデ通り △江南区、伝統寺院の順だった。Nソウルタワーで「愛の南京錠」をかけたい( Make a love lock in Namsan Tower)と答えた人も少なくなかった。パリのエッフェル塔や東京スカイツりーのように、Nソウルタワーもソウルのランドマークとして認識されているようだ。ユニークな回答しては、KBS、MBC、SBSの放送3社、アリラン国際放送、交通放送(TBS efm)のほか、SMエンターテインメントやYGエンターテインメント、AOMGといった芸能事務所が多く挙げられた。Kポップや韓国ドラマ・映画など韓流コンテンツが相変わらず人気があることを示している。  

코리아넷 페이스북 팬들은 한국을 방문하면 가고 싶은 장소로 ‘N타워’를 꼽았다. (사진 전한)

コリアネットのフェイスブックのユーザーらが行ってみたい韓国のスポットに挙げた「Nソウルタワー」(写真:チョン・ハン記者)


   韓国文化に詳しい回答者が意外に多かった。「1泊2日」か「ランニングマン」方式(韓国のあらゆるランドマークを舞台に、人気芸能人たちが走って走って走りまくるSBSのバラエティ番組)での名所巡りやKBSのお笑い番組「ギャグコンサート」の観覧などと具体的に答えた。実生活に対する関心も高かった。韓定食ではなく、屋台や市場の食べ物を食べたいと答えた人が多かった。具体的には、△キムチ △ビビンバ △屋台料理 △プルコギ、トッポッキ △キンパの順だった。麥飯石で焼いたスルメイカや干し柿、スンデクク、マクチャン、スントゥブチゲといった多様なメニューが挙がった。特に、屋台料理の人気の高まりに伴い、味の開発と継続的な衛生管理が必要だと見られる。

コリアネット ウィ・テックァン記者、ペク・ヒョン記者