文化

2015.07.21

かつて宮廷で楽しまれていた伝統舞踊と音楽が、プサン(釜山)を訪れた観光客に披露される。

国立釜山国楽院は7月28日~12月27日の5カ月にわたり、釜山市のヘウンデ(海雲台)グランドホテルで「王妃の宴(The Queen’s Banquet)」を上演する。「王妃の宴」は、かつて宮廷で披露されていた伝統総合芸術「宮中呈才」と王妃が大礼服を着る様子をそのまま再現したものだ。また、「アミ(峨嵋)農楽」と「ミリャン・ペクチュン(密陽百中)遊び」に代表されるヨンナム(嶺南)地方の舞踊と演戯と音楽も鑑賞できる。

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7月28日~12月27日に釜山海雲台グランドホテルで上演される「王妃の宴」では、王妃が大礼服を着る様子が再現される



釜山国立国楽院の舞踊団員及び器楽団員25人は、天下泰平を願う民族の神事に天が応えて王と王妃を送り、宮廷の静かな朝、王妃が大礼服を着て宴の用意をする様子を再現する。

1時間にわたって上演される「王妃の宴」では、朝鮮時代の王と王妃の御霊を祀る宗廟祭礼で演奏された音楽「宗廟祭礼楽」の舞踊のほか、鶴舞や仙女舞、舞山香、春鶯伝など各地方の伝統舞踊を鑑賞できる。

公演は3部構成だ。1部はホログラムや映像といった最先端技術を駆使して伝統芸術が再現され、2部では繊細でありつつも華やかな韓国固有の美しさを持つ大礼服を王妃が着る様子が披露される。3部では観客自ら舞台に上がり、賑やかな宴に参加することができる。

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国立釜山国楽院が上演する「王妃の宴」では、宮廷で披露されていた伝統芸術公演をはじめ、各地方の伝統舞踊と音楽を鑑賞できる



国立釜山国楽院の関係者は、「今回の公演は、釜山を訪れる韓国内外の観光客だけでなく、普段あまり触れる機会のない韓国の伝統文化を体験できる良い機会になると思う」と話す。

「王妃の宴」は、平日は午後9時(月曜日を除く)、土日・祝日は午後5時に上演される。詳細は下記のリンク先をご覧ください。
http://busan.gugak.go.kr/main/  

記事:コリアネット ソン・ジエ記者
写真提供:国立釜山国楽院
jiae5853@korea.kr