大きな牛カルビが牛スープの中にたっぷり入ったカルビタンは、結婚式や宴会などの重要なイベントに欠かせない料理。カルビはその美味しさから焼き料理や蒸し煮にして食べることも多い。
カルビタンは味と栄養を兼ね備えた料理でもある。朝鮮時代の代表的な医書の1つである『東医宝鑑(トンイボガム)』にも「牛肉は虚を補い、気と血をともに満たして体に良い」という記録が残っている。骨付きカルビにかじりつくのも良し、ご飯を入れて食べるのも良し。一杯平らげればなんだか元気が沸いてくるような気がする。
カルビタンは牛カルビに大根を入れてじっくり煮込んだ料理。最近は客人をもてなす宴会料理としてもよく出される
**材料と分量
牛カルビ 800g、湯通し用の水 1kg(5カップ)
水 5kg(25カップ)
大根 200g(⅕個)
香味野菜: 長ネギ 40g、ニンニク 42g、タマネギ 130g(1個)
醤油 12g(小さじ 2)、塩 8g(小さじ 2)、長ネギ 20g
卵 60g(1個)、サラダ油 6.5g(大さじ ½)
カルビタンの主材料の牛カルビ・大根・長ネギ・ニンニク・タマネギ・卵
**材料の下準備 1. 牛カルビは長さ5cmに切り、1時間おきに3回程水を取り替え、血抜きをして筋と脂身を取る。
2. 大根は洗ってから長さ6㎝に切り、香味野菜はきれいに洗う。
3. 長ネギを洗ってから幅0.2㎝に切る。
4. 卵は黄身と白身の薄焼きをそれぞれ作り、長さ2cmのひし形に切る。
牛カルビは適当なサイズに切って水に浸し血の気を取る
**作り方
1. 水を入れた鍋を強火にかけて沸騰したらカルビを入れ、5分程度湯通しする。
2. 鍋にカルビと水を入れて強火に20分ほどかけて沸騰したら中火にして1時間30分ほど煮込む。大根と香味野菜を入れ、さらに1時間程油を取りながら煮込む。
3. 大根を取り出して横3cm・縦4cm・厚さ0.5cmに切り、スープは冷ましてから綿布で濾して油を取る。
4. 鍋にカルビと大根を入れた後、肉汁をかけて強火で10分程度加熱し、醤油と塩で味付けをしたらさらに1分程煮込む。
5. 器にカルビタンを盛り付け卵の黄身と白身の薄焼きと長ネギを乗せる。
骨付きカルビを水に入れて強火で20分程度加熱してから大根と香味野菜を入れ、油を取りながら中火で1時間ほど煮込む
カルビと大根を入れて肉汁をかけ、醤油と塩で味付けをする。大根は匂いが強いので1度茹でてから入れた方が良い。好みに合わせて春雨を茹でて入れることもある
編集:コリアネット ユン・ソジョン記者
写真:韓国伝統飲食研究所
資料:美しい韓国料理100選
翻訳:イム・ユジン
arete@korea.kr