文化

2018.04.02

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「南北平和協力祈願南側芸術団平壌公演」でリハーサルを行っている韓国芸術団の出演者ら=1日、北朝鮮・平壌、韓国写真記者協会



[イ・ハナ、イ・ギョンミ]
[映像=聨合ニューステレビ]

韓国芸術団の北朝鮮での初公演が1日、北朝鮮の平壌(ピョンヤン)で開かれた。

「春が来る」とのテーマで開かれた「南北平和協力祈願南側芸術団平壌公演」には、チョー・ヨンピルやソヒョン、アイドルグループ「レッドベルベット」など11組が出演した。1500席の会場は満席となり、出演者らは自分の歌や北朝鮮の歌など計26曲を歌った。

ジャズピアニストのキム・クァンミンの演奏を皮切りに、ジョンインの「上り坂」、ペク・チヨンの「忘れないで」、レッドベルベットの「赤い味」、イ・ソニの「美しい江山」などで会場が盛り上がった。最後には出演者全員がチョー・ヨンピルの「友よ」、「また会いましょう」、「われらの願いは統一」を合唱した。




同日の公演には、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と李雪主(リ・ソウルジュ)夫人が観覧に訪れた。北朝鮮の最高指導者が南側芸術団の公演を直接観覧するのは初めて。金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党中央委員会第1副部長や 金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長など北側の政府要人らも公演を観覧した。

金委員長は客席で文化体育観光部の都鍾煥(ト・ジョンファン)長官と一緒に公演を観覧し、拍手を送ったという。公演終了後、出演者と握手を交わして記念写真を撮った。

出演者によると金委員長は「文化芸術公演をたびたび行うべきだ」とし「南側が『春が来る』とのタイトルで公演を行ったから秋には成果を実らせて『秋が来た』との公演をソウルで行おう」と提案した。

韓国の芸術団が北朝鮮で公演を行ったのは2002年「MBC平壌特別公演」以来16年ぶりで、大衆歌手の公演としてはチョー・ヨンピルの2005年のコンサート以来13年ぶりのことだ。

同公演は27日に行われる予定の南北首脳会談に向けた準備行事であり、2月に開催された三池淵(サムジヨン)管弦楽団のソウル公演に対し感謝の意を表すものである。

韓国芸術団は3日に平壌で北朝鮮と合同公演を行い、帰国する予定だ。

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韓国芸術団の公演「春が来る」を観覧した後、出演者のレッドベルベットと話している金正恩朝鮮労働党委員長=1日、北朝鮮・平壌



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