文化

2020.07.22

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左からジン・ラン・ジーさん(中国)、ララ・ベニートーさん(スペイン)、ロー・マフォーさん(フランス)=10日、ソウル


[ソウル=ソ・エヨン、キム・ウニョン]
[映像=ソ・エヨン]
[写真=キム・シュンジュ]

・90年代のK―POPを歌うと、子供の頃に友達と楽しく過ごしたことを思い出す。(ララ・ベニートーさん、スペイン)
・昔の曲は、懐かしさを感じられ、全世界の人々も共感できる。(ジン・ラン・ジーさん、中国)
・90年代のK―POPが大好き。私のカラオケでの定番曲だ。(ロー・マフォーさん、フランス)

この3人は、番組「タプコルラプソディ・K―POPも通訳できますか」(E-Channel)に出演し、話題となった。同番組は、1980年代から2000年代に韓国で人気だった名曲を、外国人が韓国語と母語語で歌う、というもの。5月2日から7月4日まで放送され、ユーチューブで2000万ヒット数を記録した。

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ララ・ベニートーさん=10日、ソウル


言葉は異なっても、思い出は同じ

なぜ、彼らは90年代のK―POPにハマっているのか。言葉は異なっても、その時代の空気や風情が懐かしく感じられると口を揃えた。

韓国でモデルとユーチューバーとして活動しているベニートーさんは、ペク・ジヨンの曲「忘れないで」(2009)を歌った。彼女は「発音より曲に込められた感情を表現することが重要だ」とし、「子供時代の思い出がよみがえり、郷愁が感じられる」と述べた。

スペイン語で歌った際、「気持ちがちゃんと伝わった」という評価団からのコメントがうれしかった。「歌詞の意味が分からなくても、メロディーだけで好きになる」とし、「音楽は世界の共通語だ」と強調した。

2005年から韓国と中国を往来しながら、音楽活動をしているジンさんは、ビョン・ジンソブの「君へと再び」(1990)を歌った。彼は「時間が経つにつれ、歌詞の理解も深まる」とし、「意味も感動も変わっていく」と述べた。



母国語で歌うK―POP

彼らは、もっと多くの人に曲を知ってもらいたいという思いから、歌詞を母国語で翻訳して歌った。ベニートーさんは、「曲ならではの感情を翻訳することが難しい」とし、スペイン語で聞くと感動で胸が高まるというコメントは、「とてもうれしい」という。

キム・グァンソクの「三十頃に」(2005)を歌ったローさんは、2017年に訪韓し、国家無形文化財第5号「フンブガ」の伝統履修者であるミン・ヘソンから韓国の伝統的民族芸能「パンソリ」を教えてもらっている。「韓国文化に興味を持つフランス人が多い。私はパンソリに興味があって韓国文化が好きになった」とし、これがきっかけで、翻訳の仕事もしているという。

彼女は「言葉だけでなく、曲のリズムまで考えて翻訳する」とし、「励ましのコメントで元気をもらう」と述べた。一昨年、文大統領がフランスを訪問した際、マクロン・フランス大統領が「パンソリ」公演を行ったこともある。

この3人は、「全世界の人に韓国の名曲を知ってもらいたい」「世界の舞台で披露したい」という目標を語った。

xuaiy@korea.kr