[イ・ギョンミ]

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、韓国旅行ができなくなった日本の若者たちが、日本内のコリアタウンで韓国発の製品を購入し、満足感を得ているという。

大韓貿易投資振興公社（KOTRA）大阪貿易館は１日に発表した「コリアタウンに集まる日本人、どんな製品が好きか」という報告書で、週末になるとたくさんの人々でにぎわう、大阪の鶴橋にあるコリアタウンの様子を紹介した。

日本で今実施されている観光需要の喚起策「Go To トラベル」を受け、コリアタウンを訪れる人が増えている。

KOTRAは、「韓国に対する日本の輸出規制により、昨年夏から１年間、客足が減っていたが、今は新型コロナとは全く関係のない世界のように感じられるほど、人が多くなった」と説明した。また、「韓国に行けない状況で、代わりに韓国を感じたいという消費者心理が影響した」という韓流に関する製品を販売する店の運営者のインタビューも伝えた。

これに伴い、韓国発の製品も人気を集めている。

東京・渋谷にあるファッションビル、SHIBUYA１０９の運営会社が１５～２４歳の女性６００人を対象に実施したトレンド調査「SHIBUYA１０９ｌａｂ トレンド大賞２０２０」によると、計８部門のうち、ドラマ・番組、コスメ・スキンケア、カフェ・グルメ部門など多数の部門で韓国製品が上位にランクインした。

コスメ・スキンケア部門では、韓国コスメブランドのリップ製品が１位を獲得した。ユーチューブやSNSなどで韓国コスメのレビューが増えた上に、新型コロナによってマスク生活が続いていることから「マスクにつかないリップ」として注目を集めた。

カフェ・グルメ部門では、トゥンカロン（２位、韓国語で太ったマカロン）、チーズキンパ（４位）、センイルケーキ（５位、韓国語でお誕生日ケーキ）が、おうちカフェ部門では、ガルゴナコーヒー（１位）、ヤンニョムチキン（４位）が５位内にランクインした。SNSから始まった、韓国発グルメに対する日本人の高い関心がうかがえる結果といえる。

この他にも、ソニーミュージックとJ.Y.Parkが合同で、日本人からなるK-POPガールズグループを作るオーディション番組「Nizi Project」と、この番組で結成された９人組ガールズグループ「NiziU（ニジュー）」が、それぞれドラマ・番組部門とアーティスト部門で１位を取るなど、ほとんどの部門で「韓国に関するトレンド」が上位にランクインした。

これに対しKOTRAは、「日本の若い女性たちの生活において、韓流はすでに切っても切れない密接な要素になっている」とし、「SNSは消費者にとって重要な情報源であるため、企業はこの流れをよく把握し、販売促進のポイントとして活用すれば役に立つ」と分析した。

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