文化

2021.04.27

ユン・ヨジョンのアカデミー助演女優賞受賞を報じる海外メディア=ガーディアン

ユン・ヨジョンのアカデミー助演女優賞受賞を報じる海外メディア=ガーディアン


[キム・ヘリン、イ・ギョンミ]

女優のユン・ヨジョンが韓国人俳優としては初めてアカデミー賞助演女優賞を受賞したことを受け、海外メディアが彼女に注目している。

ニューヨークタイムズ紙(NYT)は26日(現地時間)、「ミナリでオスカー賞を受賞するずっと前から、ユン・ヨジョンは韓国人が愛した俳優」と題した記事を掲載した。NYTはこの記事で、「(去年)『パラサイト 半地下の家族』が作品賞と監督賞を受賞したが、オスカー賞候補に名前を連ねた俳優はいなかった」とし、「今回の受賞で、他の韓国人俳優にはできなかったことを成し遂げた」と報じた。

また、ミナリ(セリ)のことを、韓国のどこでも見かける植物で、少量の水さえあればどんな場所でも生育できる植物と紹介し、「韓国映画でミナリのような人がいるとしたら、それはまさにユン・ヨジョンであろう。55年間の俳優生活で、ドラマやインディーズ映画、バラエティーショーなどを問わず、演技してきた」と説明した。

同日、ロイター通信は「ユン・ヨジョンのオスカー賞受賞、韓国映画の歴史を塗り替えた」というタイトルの記事を掲載した。記事で、「ユン・ヨジョンの受賞は、去年、映画「パラサイト 半地下の家族」が言語の壁を乗り越えて好評を得たのに続き、韓国人俳優が成し遂げた歴史的な快挙」と報じた。

英紙ガーディアンもユン・ヨジョンの受賞に注目した。授賞式を生中継で伝える際、ユン・ヨジョンが受賞の感想を述べる場面で「今日のチャンピオン」とコメントした。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は26日、自分のSNSに「たゆまぬ情熱で、異文化の中で暮らしてきた人たちにまで共感を与えたユン・ヨジョンさんの演技人生に敬意を表す」とコメントし、受賞を祝った。

また、「韓国人初のアカデミー助演女優賞の受賞は、韓国映画102年の歴史を『演技』で新たに刻んだということに非常に特別な意味がある」とし、強調した。

その上で、「映画『ミナリ』は、ある家族の移民を人類普遍の人生として描き出し、住む場所が違っても私たちは緊密につながっていることを確認させてくれた」とし、「私たちのおばあさん、お母さんの姿をリアルに演じたユン・ヨジョンさんの演技がとても輝いていた」と付け加えた。

アカデミー賞で助演女優賞を受賞したユン・ヨジョンに送るお祝いのメッセージ=文在寅大統領フェイスブック

アカデミー賞で助演女優賞を受賞したユン・ヨジョンに送るお祝いのメッセージ=文在寅大統領フェイスブック


kimhyelin211@korea.kr