文化

2022.03.23

「今年の世界遺産灯台」に選ばれた虎尾串の灯台

「今年の世界遺産灯台」に選ばれた虎尾串の灯台


[ユ・ヨンギョン、イ・ギョンミ]
[写真=海洋水産部]

海洋水産部は22日、国際航路標識協会(IALA)が発表する「今年の世界遺産灯台」に慶尚北道(キョンサンプクト)・浦項(ポハン)市にある虎尾串の灯台が選ばれたと明らかにした。

1908年に建てられたこの灯台は、韓国で最も高い灯台(26.4メートル)。鉄筋を使わずに、赤レンガを積んで建てられた。18世紀中盤のルネサンス様式によるもので、八角の形をしており、周りの長さは、下部が24メートル、上部が17メートル。内部は6階建てで、鉄鋳物の108階段がある。

二重チューブ構造設計が適用されていて、地震や海風による損傷がなく、保存状態が良い。古代ギリシャ神殿の洋式の切妻屋根やスモモの花模様の天井装飾も芸術性が高いと評価された。

IALAは、歴史的な価値のある灯台を保存し、航路標識の重要性や役割に再注目するために、2019年から毎年、1つの灯台を「今年の世界遺産灯台」として選定している。これまで、フランスの「コルドゥアン灯台」、ブラジルの「サントアントニオダバラ灯台」、オーストラリアの「ケープバイロン灯台」が選ばれた。

スモモの花柄をしている天井の装飾

スモモの花模様の天井装飾


IALAは今年6月にデンマークで開催予定の理事会で、今回の選定を公式に発表する予定である。

海洋水産部のチョン・テソン海事安全局長は「今回、世界遺産灯台に選ばれたことを契機に、韓国の灯台の美しさや価値を国内外に積極的に発信し、海洋文化の観光資源として活用できるよう取り組む」と話した。

dusrud21@korea.kr