文化

2022.05.25


[パク・ヘリ、キム・ウニョン]
[映像=CJ ENM YouTube Channel]

第75回カンヌ国際映画祭で韓国映画への関心が高まっている。


朴贊郁(パク・チャヌク)監督の映画「別れる決心」が23日(現地時間)、コンペティション部門で初上映された。客席から8分ほど大きな歓声と拍手がわき起こった。


同作品は、変死事件を捜査する刑事が被害者の妻に疑いと関心を抱くことから始まるストーリー。韓国の俳優パク・ヘイルと中国の女優、湯唯(タン・ウェイ)が主演を務める。192の国・地域に販売された。韓国では6月29日に公開。


海外のメディアも注目した。カンヌ国際映画祭の広報誌、スクリーン・デイリーは同作品について「美学的に優れている」と評価した。朴監督については「自分ならではのスタイルを披露し、映画祭のレベルを上げた」と説明した。

英ガーディアン紙は、サスペンスの巨匠、ヒッチコック監督の作品と撮影技術に比べながら、「ノワール・ラブストーリーの傑作だ」と評した。米エンタメ業界誌、バラエティは「ミステリーとラブストーリーの要素がある」とし、「『パラサイト 半地下の家族』と『イカゲーム』に続き、世界を魅了する韓国風スリラーだ」と紹介した。

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朴贊郁監督と(中)と映画「別れる決心」の出演者ら=CJ ENM


このほか、「豪華で面白いノワール・ラブストーリーだ」(米ニューヨーク・タイムズ紙のカイル・ビューキャナン氏)や、「ノワールというジャンルの限界にもかかわらず、傑作を作りだしたのは、朴監督の実力がさらに向上したことを証明できる」(フランスのBACフィルムズのデービッド・グラムバーク氏)などのコメントもあった。

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韓国ドラマ「イカゲーム」の主演、イ・ジョンジェ(左)と俳優、チョン・ウソン=Megabox Plus M


韓国ドラマ「イカゲーム」の主演、イ・ジョンジェの映画監督デビュー作「HUNT」も19日(現地時間)、公開された。客席から7分ほど大きな歓声と拍手がわき起こった。全回全席売り切れを記録している。


同作品は、韓国情報機関の要員でライバル同士の二人が、北朝鮮から韓国に派遣されたスパイの総責任者を追う過程で大きな真実と向かい合うことになるというストーリーのアクション映画。イ・ジョンジェとチョン・ウソンが主演を務める。

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韓国映画「別れる決心」(左、CJ ENM )と「HUNT」(右、Megabox Plus M)の公式ポスター


hrhr@korea.kr