映画「別れる決心」のワンシーン=CJ ENM
[キム・ハヨン]
米ニューヨーク・タイムズ紙(NYT)は6日(現地時間)、今年の映画ベスト10を発表し、パク・チャヌク監督の韓国映画「別れる決心」が選ばれた。
選考を行った同紙の首席映画評論家Manohla Dargis氏は、「別れる決心」を8番目に紹介した。
この映画は、変死事件を捜査する刑事が、被害者の妻に疑いと関心を抱くことから始まるストーリー。
Dargis氏は「迷路のような映画」とし、「楽しさを与える」と評価した。
特に、私立探偵と犯罪に巻き込まれたヒロインが登場するアルフレッド・ヒッチコック監督の傑作「めまい」と、パク監督の映画を比べつつも、「別れる決心」の独創性を称えた。
また、「男女主人公の恋と裏切りという枠の中でも、パク監督の映画はユニークにねじれた展開となる」とし、「『別れる決心』は『めまい』に対するパク監督の応酬」と解釈した。
NYTのこのような評価は、来年の米アカデミー賞授賞式を控え、現地の専門家の関心を高める要因になるとみられる。
ポン・ジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」も2020年、韓国映画初のアカデミー賞を受賞する前、NYTが選ぶ「今年の映画ベスト10」に選ばれた。
「別れる決心」以外に選ばれた映画は、「EO」「秘密の森の、その向こう(Petite Maman)」「NOPE/ノープ」「No Bears」「KIMI サイバー・トラップ」「The Eternal Daughter」「あのこと(L'événement/Happening)」「Expedition Content」「All the Beauty and the Bloodshed」。
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