ソダムファのコレクションを披露するモデルたち=20日、ソウル鍾路区、キム・スンジュ
[ソウル=ホン・アンジ]
「第27回韓服(ハンボク)の日」を翌日に控えた20日午後、ソウル鍾路(チョンロ)区のソウル工芸博物館の外庭で「2023韓服文化週間」を迎え、韓服ファッションショーが開かれた。肌寒い日にも関わらず、500人もの観客が会場を埋め尽くした。
「胡蝶の夢」をテーマに開かれた今回のファッションショーは、4部に分けて行われた。クムダンゼ、ソダムファ、イ・ユスク韓服、ハンボクリン、ナスチェンカ、チェリムなど6つの韓服ブランドが参加し、ほのかに映る韓服の生地である「ノバン」が持つ夢幻的で神秘的な雰囲気をコレクションに盛り込んだ。韓服の飾りブランドであるナスチェンカとチェリムを除いて、ブランド別に7着ずつ計28着の韓服が舞台に上がった。
クムダンゼのコレクションを披露するモデル=20日、ソウル鍾路区、クムダンゼのインスタグラム
クムダンゼとチェリムがコラボレーションした1部では、白、薄ピンク、黄色など明るい色をベースに華やかなディテールが目立つ韓服が紹介された。第2部では、ソダムファが黒と白など作品別に2色だけを強調し、洗練された雰囲気の韓服を披露した。
イ・ユスク韓服とナスチェンカが協業した3部では、繊細な刺しゅう、ボリューム感あふれるシルエットなどデザインの韓服が舞台に登場した。
イ・ユスク韓服のコレクションを披露するモデル=20日、ソウル鍾路区、キム・スンジュ
最後の4部では、ハンボクリンが強烈な原色とパステル色を組み合わせて、躍動感が感じられる韓服を披露した。特に俳優のヨム・ジョンアが第48回トロント国際映画祭のレッドカーペットで着用した緑色の韓服が舞台に登場すると、その場面をスマートフォンで写真に収めようとする観客の姿があちこちで目についた。ハンボクリンは「腰にポイントを与えた、ダークネイビーのスカートに自由自在にスリットを加え、スリムで優雅に見えるようにデザインした」と話した。
ハンボクリンのコレクションを披露するモデルたち=20日、ソウル鍾路区、サハル·ダガリ、キム・スンジュ
この日、友人3人と一緒にファッションショーを訪れたエクアドル出身のイレーネ・カルデナス氏は「韓服ファッションショーを観覧するのは初めて」とし「韓服は韓国の伝統を反映した芸術作品だと感じた」と強調した。
世界ファッションの首都と呼ばれるフランス・パリから来たサハル・ダガリさんは「普段、韓国人が白や黒のような無彩色の服を中心に着るのを見てきたが、今回のファッションショーでは、華やかな色の韓服を見ることができ、とても興味深かった」と話した。
今年で6回目を迎えた韓服文化週間は、韓国の趣と伝統が込められた韓服を発信し、日常の中で韓服を着る文化を広めるために、毎年10月の3週目に開催される全国規模の韓服文化行事だ。
shong9412@korea.kr