7月に猪島を訪問した文在寅大統領=青瓦台
[猪島=ソン・バルグン、キム・ウニョン]
[写真=ソン・バルグン]
韓国大統領の保養地として利用され、一般市民の立ち入りが禁じられていた慶尚南道(キョンサンナムド)巨済市(コジェ)猪島(チョド)が17日から来年9月16日までの1年間、一般市民に開放される。
横になっている豚の姿をした「猪島」は、1時間半ほどで歩いて島を1周できるくらいの小さな島だ。海岸には松や椿が見られ、1954年に李承晩(イスンマン)元大統領が夏の休暇の際に「猪島」を訪問して以来、韓国の歴代大統領の保養地として利用されてきた。
朴正熙(パク・チョンヒ)大統領の時代の1972年に大統領の別荘「青海台」に指定され、一般人の立ち入りが禁じられてから47年ぶりとなる。「猪島」の公開は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が大統領選挙の公約に掲げたものである。
猪島に向かう船着場では、猪島公開を祝う横断幕が目立った。
午後2時半ごろ、猪島行きの船に乗る観光客と取材陣でにぎわっていた。
金孝淑(キム・ヒョスク)さんは、「住民たちが待ち望んでいた瞬間だ」とし、期待感を示した。
船に乗って30分ほど行くと猪島に到着した。観光客と報道陣が向かうのは、文大統領が7月に猪島を訪問した際に散歩したという道。
文化観光解説士のキム・ミチュンさんは、「立ち入りが禁じられていたので、豊かな自然が残っている」とし、「キリなどの植物も多く、樹齢300年以上もするクロマツもある」と説明した。
10分くらい歩くと見えてくる展望台からは、青い海にかかる巨加大橋を眺めることができる。ここが人気のスポットで、文大統領もここからの景色を楽しんだとキムさんが話してくれた。文大統領も7月にここで風景を見たという。
続いて、到着した所は、数多くの松の木がある連理枝の庭園。
写真=猪島市
土地2万坪ほどの広さの芝生は、大統領のゴルフ場として使われた。最終目的地は、海辺。
写真=猪島市
2013年に、 朴槿惠(パク・クネ)前大統領が「猪島での思い出」と砂浜に書いた場所として知られている。
韓国軍による整備時期を除く月・木曜日以外の毎週5日間、午前(10時20分)と午後(14時20分)の1日2回開放される。開放の対象は、大統領の別荘と軍事施設以外の散策路、海辺、庭園など。
予約は、電話(055-636-7033、055-636-3022) もしくは、ホームページ(
http://jeodo.co.kr)
から。
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