食・旅行

2023.09.11


[ソウル=シャルル・オデゥアン]
[映像=イ・ジュニョン]

5日午前11時、ソウル・鍾路(チョンノ)区の青瓦台(旧大統領府)サランチェ前は「青瓦台Kクライミング(ここでは登山、または山行の意味)行事」に参加する人々でにぎわっていた。

今回の行事は、昨年5月に一般に開放された青瓦台と共に、北岳山(ブガッサン)がソウルを代表する観光地であると広報するために行われた。文化体育観光部の張美蘭(チャン・ミラン)第2次官、登山家のオム・ホンギル氏、フランス出身の放送人パビアン・ユン氏、韓国の大学生、外国人留学生など20人あまりが参加した。

参加者たちは、今年4月に同部が発表した「青瓦台圏域観光コース10選」のうち、「Kクライミング」に含まれた北岳山の登山コース(七宮―白岳亭―青瓦台展望台―青雲台)を経験した。昨年5月に一般に開放される前までは出入りが禁止されており、「大統領の秘密の散策路」と呼ばれていた。

七宮は、朝鮮時代の国王の生母であり、王妃ではない7人の側室の位牌を祀った祠で、青瓦台の中にある。七宮から、北岳山のスタート地点である白岳亭を過ぎ、青雲台までは片道3.3キロメートルほどだが、傾斜が急なところが多く、約2時間かかる。

青瓦台展望台で記念撮影を行う参加者たち。(左から)オム・ホンギル氏、張第2次官、パビアン・ユン氏=5日、ソウル、シャルル・オデゥアン撮影

青瓦台展望台で記念撮影を行う参加者たち。(左から)オム・ホンギル氏、張第2次官、パビアン・ユン氏=5日、ソウル、シャルル・オデゥアン撮影


張第2次官は、「ソウルは、いつでも山登りができる都市」とし、「韓国でしか経験できないKクライミングをたくさんの方々に楽しんでもらいたい」と話した。

オム氏は「北岳山と仁王山は、それほど高くはないが、ソウルを代表する名山」とし、「K-POPやKフードを超えて、ソウルを中心にKクライミングの時代が開くことを期待する」と話した。

パビアン氏は「フランス・パリ出身なので、都心で登山が楽しめるとは思わなかった」とし、「青瓦台の近くに住んでいるので、登山の魅力を毎日感じられる」と話した。

青雲台展望台で記念撮影をする参加者たち=5日、ソウル、文化体育観光部ホ・マンジン撮影

青雲台展望台で記念撮影をする参加者たち=5日、ソウル、文化体育観光部ホ・マンジン撮影


9月に入ったにも関わらず、蒸し暑い天気の中、参加者たちは汗を流しながらも、笑顔で登山を満喫した。代表的な景観スポットである青瓦台展望台からは、景福宮、光化門、南山タワーを一目で見渡すことができた。

ポーランドから来た留学生のホノラタ氏は、ソウル都心の景色に感嘆し、「歩きながら青瓦台や景福宮のような韓国の文化遺産を見ることができて良かった」と話した。

米国人留学生のアレックス氏は「山を登るのは少し大変だったが、自然の中を歩きながら美しい風景を見られて気持ちよかった」と語った。

同部は来年、青瓦台圏域で楽しめるKクライミングコースを、所要時間やテーマ別にまとめる予定。また、全国の主な都心観光と連携したKクライミングコースも開発するという。

caudouin@korea.kr