韓国料理「トックク(떡국)」=コリアネットDB
[大阪=中永裕紀子(日本)]
日本は、1月1日元旦(正月)に、おせち料理やお雑煮を食べてお祝いします。
日本の雑煮は、地方によっても違いますが、私の住む関西地方では、白味噌を使い、里芋、大根などの野菜ともち米で作られた餅を入れて作ります。
韓国でも、旧正月(ソルラル)にお雑煮に似た「トックク」を食べてお祝いします。 トックク「떡국」は「떡(お餅)」と「국(汁物)」が合わさった言葉で、「お餅入りの汁物」を言います。米粉を使って棒状にのばしたものをカレトックといい「長寿」を表します。カレトックをスライスしたものをトックといい「富」を表し、縁起のいい料理です。
地方や家庭によって、汁の味付けや具材などが異なります。牛や豚、鶏肉やいりこ、野菜などでだしをとり、塩、醤油などで味付けし、胡麻や海苔等をトッピングして仕上げます。
無病息災や長寿、豊かさの願いが込められている縁起のいい「トックク」を作ってみました。
<材料>
牛うす切り肉 100g
おろしにんにく 小さじ1/2
こしょう 少々
トック 150g
白葱 10cm
人参 3cm
水 750㏄
塩 小さじ1/2強
ごま油 小さじ2
*薄焼き卵、海苔、すりごま
中永裕紀子撮影
<作り方>
① 牛肉は、にんにくとこしょうで下味をつける。
中永裕紀子撮影
② 白葱は白い所は斜め薄切り、青い所は細切り、人参は薄切りにする。
中永裕紀子撮影
③ 鍋に、ごま油を温め、牛肉を炒める。
中永裕紀子撮影
④ 水とトック、野菜を加える。
中永裕紀子撮影
⑤ 途中アクをとり、トックが柔らかくなれば、塩で味付けをする。
中永裕紀子撮影
⑥ 器にスープとトックを盛り、薄焼き卵と海苔、ごま、葱の青い部分をかざる。
中永裕紀子撮影
肉のうまみと野菜の甘みがでたスープが、もっちり柔らかいトックと合わさった優しい味のスープです。
トッククは、正月以外の日常でも食べられているそうです。基本のお餅とスープ、色々な具材を入れてアレンジしても美味しく頂けそうです。
皆さんも「トックック」を食べて健康で充実した一年をお過ごし下さい。
*この記事は、日本のコリアネット名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。
eykim86@korea.kr