名誉記者団

2021.06.16

他の言語で読む
  • 한국어
  • English
  • 日本語
  • 中文
  • العربية
  • Español
  • Français
  • Deutsch
  • Pусский
  • Tiếng Việt
  • Indonesian


[京都=花野友季子(日本)]
[写真・映像=花野友季子]

今年は4月に広範囲で夏日が観測され、今夏は平年より暑くなることが予想されています。夏バテにならないよう水分とタンパク質を補給し、食事をしっかり食べて元気に過ごしたいですね。今回は夏にぴったりの食べ物を紹介したいと思います。韓国で夏の味といえば「コングクス」です。

コングクスの由来は、朝鮮王朝後期に残された是議全書に「豆を水でふやかしさっと茹でて挽き、漉して塩で味付けをして麺を混ぜ、具はグクスと同じにする」と、記されています。

コングクスは、もちもちとした食感とさっぱりした味が魅力です。栄養素がたくさん入っているので、疲れた体にもオススメ!韓国にある食堂では、夏限定のメニューとして提供される店が多い料理です。


韓国の「豆乳麺(コンクッス)」=4月24日、京都

韓国の「豆乳麺(コンクッス)」=4月24日、京都


私は、韓国の夏の味を味わうことができるお店を京都で見つけました。

こちらでいただくコンクッスは、昆布とカツオの出汁、醤油、豆乳を合わせたスープに、トマト、スナップエンドウ、キムチ、大根とキュウリの薄切り、牛肉を乗せたもの。盛り付けも美しく食べるのがもったいないくらいです。

スープを一口飲んでみると口の中に豆乳と食材の旨味が広がり、歩いて火照った身体が冷めました。具材と麺、スープを一緒に混ぜてみると風味がより一層増して美味しかったです。

デザートに韓国餅と五味子茶を注文。
ヨモギが練りこまれに小豆で飾られた餅は食感がとても不思議。まわりの小豆は食感がしっかりしていて、餅はとても柔らかく素材の甘味を感じました。

5つの味を持つ「五味子(オミジャ)茶」は、透明感のある赤色をしたお茶です。漢方薬にも使われています。日本では、ゴミシ(チョウセンゴミシ)と呼ばれています。

酸味、まるでレモンをそのまま食べるくらいのすっぱさ―「良薬は口に苦し」身体に良さそうな味でした。


韓国餅と五味子茶、みかんジュース=4月24日、京都

韓国餅と五味子茶、みかんジュース=4月24日、京都


店内には、韓国の伝統的な家具が展示されており、また別の楽しみがあります。
韓国の骨董や古道具、ポシャギ(物を包む布)、日本の現代作家の器などを購入することもできます。時間がゆったりと流れる空間で、まるで朝鮮時代にタイムスリップしたかのような、韓国の伝統家屋で食べるような気がしました。


韓国工芸品とポシャギ=4月24日、京都

韓国工芸品とポシャギ=4月24日、京都


韓国工芸品とスッカラッ=4月24日、京都


新型コロナの影響で旅行や留学の日程が立てられない日々―飛行機なら2時間で行くことのできる距離もとても遠くに感じますね。今は早く終息することを祈ることしかできませんが、韓国の夏の味を楽しみたい人は「コングクス」を食べてみてください。


*この記事は、日本のコリアネット名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。

eykim86@korea.kr