名誉記者団

2021.08.26

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韓国料理「コングクス(콩국수)」=コリアネットDB


[大阪=中永裕紀子(日本)]


ツクツクボウシが鳴き始め、残暑きびしい今日この頃、いかがおすごしですか。

韓国の夏の定番料理といえば、「コングクス(콩국수)」です。コンは「豆」、グクスは「麺」を意味する名前通り、大豆をスープに使う韓国伝統麵料理です。


一般的な作り方は、大豆を水につけて皮を取り、柔らかく茹でた後、ミキサーにかけて 冷やしたものを、細いうどんのような麺の上にかけ、きゅうりの千切りをのせて仕上げます。豆の風味を生かすために味付けはせず、食べるときに塩や砂糖で味を調えます。


暑い夏、食欲の落ちている時にも、優しくさっぱりした味わいで食べやすく、栄養価も高く、元気をつけ、疲れも取ってくれる料理です。


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中永裕紀子撮影


日本の夏の麺というと「そうめん」。

小麦粉を原料にした麺で、夏には、ゆでて冷たく冷やし、カツオや昆布でとっただしに、しょうゆやみりん、砂糖を加えた麺つゆにつけて食べます。冬には、温めた汁に入れ「にゅうめん」として頂きます。昭和時代のお中元の定番「そうめん」。夏休みや土曜日のお昼ご飯は、そうめんがよく出てきました。


夏の暑い日に、祖父母や両親、兄弟とそうめんを食べたことを懐かしく思い出します。韓国の方も、コングクスを食べて昔を思い出すのかしらと思いながら、コングクスを作ってみました。


大豆の皮をむいたり、ゆでる調理が大変そうですので、豆乳と豆腐で手間を省いて、大豆のザラザラ感をだし、栄養価アップにナッツを加えて作ってみました。


<材料>  2人分

絹こし豆腐 250g

アーモンド、ごま 各15g

くるみ、ピーナッツ  各10g

豆乳 100㏄

水 200㏄

塩 大さじ1/4

薄口しょうゆ 大さじ1/2

きゅうり 1本

細うどん 2玉


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中永裕紀子撮影


<作り方>

① きゅうりは、太目の千切りに切る。うどんは袋の表示通りに茹でて冷やしておく。


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中永裕紀子撮影


② うどんときゅうり以外の材料をミキサーにかけて、冷蔵庫で冷やす。


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中永裕紀子撮影


③ 器にうどんを盛り、②の汁をかけ、きゅうりをのせる。


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中永裕紀子撮影


とろりとしたスープが麺に絡んで、さっぱりしながら食べ応えがあります。豆腐やナッツの色々な味を混ざり合い美味しく、きゅうりやキムチを足して食べると食感が変わります。


つゆにつけて麺のうまみを引き出す日本料理「そうめん」。麺に豆のうまみを絡めていただく韓国料理「コングクス」。


夏においしい麺料理ですが、麺を楽しむ日本と、豆のスープを楽しむ韓国。こんなところにも違いがありそうだなと考えながら、どちらの麺も、夏にぴったり。


暑い日や、食欲のない時、元気をつけたい時、そして、これから乾燥していく秋のはじまりに「コングクス」作ってみてください。


*この記事は、日本のコリアネット名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。

eykim86@korea.kr