名誉記者団

2022.06.01

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韓ビニの様子

韓ビニの様子


[神戸=栗原みほ (日本)]
[写真・映像=栗原みほ]

長いコロナ禍で渡韓できず、韓国行きたい熱が沸騰している中、また新たな「韓国」が話題を呼んでいる。

その名も「韓ビニ」。韓国のコンビニをイメージしたというそのお店は、関東を中心に2022年5月の時点で、日本国内に12店舗ある。行ったことがある人は韓国を思い出し、懐かしく思ったのではないだろうか。

韓国食材から韓国コスメ、話題のお菓子など、本当の韓国にあるコンビニのような品揃えで、ワクワクするお店だ。

韓ビニの様子

韓ビニの様子


「韓ビニ」について、韓ビニの営業本部の方からお話を伺った。

―「韓ビニ」設立のきっかけは
『韓ビニ』の基となる会社の設立当時は、日本に韓国スーパーと言えるお店はまだ少なく、2大コリアンタウンと言われている新大久保や鶴橋へ行かなくては韓国食材が手に入りにくい時代だった。

ネットでは少量購入は高い送料を払わなくてはならない… そんな中もっと身近に韓国食品や韓国コスメどを買えるお店を作りたい、「韓国食品が欲しい」という日本の皆さんの声に応えたいという熱い思いでスタートさせた。

そしてコロナ禍での韓国人気急上昇もあり、2020年、満を持して「韓ビニ」1号店をオープンした。 韓国スーパーが集まる場所はあえて選ばず、韓国感が少ない地域にて展開している。

—目標は。

あなたの街の近所にある韓国コンビニといった感じでもっと手軽に韓国食品や韓国コスメを購入して欲しい。まさにコンビニ的な便利なお店として親しんで欲しいとのこと。

Netflixの普及で韓流ブーム再燃!その火付け役とも言える韓国ドラマ「愛の不時着」や「梨泰院クラス」にも出てくるコンビニは、韓国旅行で行ってみたい場所の1つなのではないだろうか。

その現地のコンビニにより近づくために、日々試行錯誤をしているという。

「韓ビニ」千葉ニュータウン中央店を訪れ、店長の山岸亜紀さんにも色々お話を伺ってきた。

「韓ビニ」の店員さん(左)

「韓ビニ」の店員さん(左)


山岸さんは、ヨン様旋風を巻き起こした第一次韓流ブームで韓国の大ファンになったお母様の影響で、山岸さんご自身も韓国が大好きなんだそう。

―韓国のコンビニ感を出すための工夫とこだわりは。
①韓国食品を並べる冷蔵庫や冷凍庫は、現地のものを使用している。また、陳列も現地のコンビニを参考にしている。(部品も韓国産。壊れると直るまでに時間がかかるのが難点)

②お店の制服にもこだわっている。現地の店員さんがよく着ている作業用ベストを採用。お洒落なカワイイ感じより逆に映える!と好評なんだそう。

③お客様にお渡しする割り箸なども韓国のコンビニで使用しているハングルで書かれたものを仕入れている。

④韓国で実際に売れているお菓子やラーメンをリサーチして置いている。現地で人気の即席麺など、商品の仕入れ頻度も高いため、来るたびに新しい発見があるかもしれない!

韓ビニに並べられている韓国即席麺

韓ビニに並べられている韓国即席麺


Korea.netでも何度も取り上げられている世界中で大人気の「Kフード」。
https://japanese.korea.net/NewsFocus/Business/view?articleId=213763

特に、月間輸出額7158万ドル(約92億円)を記録した即席麺は、「韓ビニ」でも売れ筋商品の一つだという。
v オープン当初から根強い人気がある韓国ラーメン。最近では、カップに入った、いわゆるカップ麺も老若男女問わず買って行かれるそうだ。何十種類にもなる即席麺コーナーは圧巻の陳列!

営業本部の方の話によると、韓ビニ全体を通して売れている商品ベスト3は、即席麺、冷凍・冷蔵食品(チーズボールやワカメ、キムチなど)、お菓子。

この結果から、普通に食材を買いに来るように食生活の一部として今日は韓国料理を食べようと、おうちで気軽に簡単に韓国料理を楽しむ人が増えているのだと私は思う。お店に一歩入ると、飛び込んでくるハングルに韓国旅行に来たかのような幸せ感でいっぱいになり、そのまま自宅でも旅行気分を!と考えるのだろう。

お客様層は幅広い。SNS時代をけん引するMZ世代から、第一次韓流ブームを駆け抜けた世代、老若男女問わず訪れる。私が訪ねた千葉ニュータウン中央店は、ショッピングモールの中に入っているということもあり、子ども連れも多く、終始賑わっていた。

それぞれの店舗で、それぞれの韓国コンビニ感を出しているのだそう。

川口店ではチキン屋さんを併設し、本場の韓国チキンを楽しめるようになっている。また、キッチンカーを展開している店舗があったり、ビル1棟ぜんたいが「韓ビニ」の店舗もあるそう。どちらのお店も渡韓気分を満喫できるように工夫されている。

最近、国際線増便や屋外マスク着用義務廃止、更には観光VISA発給を検討するなど、嬉しいニュースを頻繁に目にするようになった。「渡韓ごっこ」ならぬリアルな韓国が近づいてきた。

おうち時間が増えた長いコロナ禍で、続々とオープンする韓国スーパー。「おうち韓国」を簡単に楽しめる時代が到来し、韓国に行けないストレスを身近で発散できるようになった。「韓ビニ」もまた、生活の中にある韓国として愛されている。今後も世界中で「韓国大好き熱」は沸騰し続けるだろう。


*この記事は、日本のコリアネット名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。

km137426@korea.kr