自分で作ったスバクファチェ=村山公子撮影
[東京=村山公子(日本)]
スバクファチェ(수박화채)は、韓国で主に夏に食べられるスイカのフルーツポンチ。暑さをしのぐ為に食べられている夏のフルーツデザートです。
韓国での起源を調べてみたところ、朝鮮時代、お茶の文化が衰退し流行り出した飲料が「花菜(ファチェ)」で、漢字の通り花や野菜を入れ、その時代貴重だった氷を入れて食べられていたようです。果物が取れない冬は乾燥させた「五味子(オミジャ)」という実を入れて食べられていた貴重なデザートだったようです。
五味子ファチェ(左)とフルーツポンチ=KOREA.net DB、千疋屋ホームページ
日本でも似たようなデザートに「フルーツポンチ」があります。果汁を混ぜたアルコール飲料「パンチ」に切ったフルーツを入れたデザートで、起源は江戸時代にさかのぼり、オランダからもたらされました。最近ではアルコールを含まないものもが一般的なのではないでしょうか。
日本で最初に作られたのは1923年、日本初のフルーツパーラーとして開業した銀座千疋屋にて発売されたようです。「パンチ」ではなく「ポンチ」としたのは、同時流行した風刺絵のポンチ絵を意識してのことだそうです。
現在では韓国と日本で似ているデザートとして食べられている「スバクファチェ」と「フルーツポンチ」ですが、起源は全く違うことが分かりました。
作り方は至って簡単です!スイカの器を使い、スイカやメロンをフルーツデコレーターで丸くり抜けば、見た目も可愛くおもてなし料理にもなります。スイカやメロンの他に、お好みのフルーツや缶詰のフルーツカクテルなどでもOK!
様々なファチェ=(左上から時計周りに)KOREA.net DB、イ・ギョンミ撮影、iclickart(上記の写真は著作権法によって保護されています。無断転載、転用、複製などの二次利用を固く禁じます。)
注ぐ飲料水はソーダや牛乳が一般的ですが、最近は韓国スーパーでスイカのソーダを見かけるので、お好みの飲料水でオリジナルのスバクファチェを作るのも良いですね。今回は小玉スイカを使っていますが、大きいスイカで作ればパーティーや家族皆で食べることも出来ます。
スイカのファチェの作り方=村山公子撮影
材料
• スイカ 小玉1/2個(全量1.5kg位のスイカ)
• メロン 1/2個
• ソーダ or 牛乳 orスイカソーダ お好きな飲料水 200㏄
作り方
1. スイカ、メロンは半分に切り、フルーツデコレーターなどでくり抜く。
(無ければスプーンや計量スプーンなどで良い。)
2. スイカの器にくり抜いたスイカ、メロン、それぞれの果汁を器に入れ、飲料水を端から注ぐ。
フルーツデコレーターで丸く綺麗にくり抜いたものを上にのせると見た目が綺麗です。
日本では牛乳を入れるフルーツポンチは珍しいのではないでしょうか?スイカソーダと牛乳で作ったものを食べ比べしてみましたが、牛乳で作ったもののほうがスイカのさっぱりした味と、牛乳のクリーミーな感じがとてもマッチしていてとても美味しかったです。皆さんもこれからの暑い夏に向けて作ってみてはいかがですか?これから夏休みに入るのでお子様と一緒に作れば食育にもなりますね。
*この記事は、日本のコリアネット名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。
km137426@korea.kr