名誉記者団

2022.09.08

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「東京で韓国ミュージカルを楽しもう!」イベントのパンフレット(左)、『ウェルカム大学路2022』広報ポスター=佐藤利恵撮影、ウェルカム大学路

「東京で韓国ミュージカルを楽しもう!」イベントのパンフレット(左)、『ウェルカム大学路2022』広報ポスター=佐藤利恵撮影、ウェルカム大学路


[埼玉=佐藤利恵(日本)]

先月27日、東京・品川インターシティホールにて、韓国観光公社東京支社主催の『東京で韓国ミュージカルを楽しもう!』というイベントに参加させていただきました。

毎年秋に韓国で行われている『ウェルカム大学路2022』のプレイベントとして、大学路から俳優さんが来日し、目の前で迫力あるパフォーマンス、ミュージカルナンバーを披露してくださるという夢のような企画。

この企画は韓国観光公社の東京支社長さんが韓国の本社勤務の頃から温めていたもの。

ドラマや映画からくる韓国人気などに続き、次の観光資源は演劇やミュージカルなどの公演文化なのではないかと考え、特に日本では宝塚歌劇団、歌舞伎、能、ミュージカルなど様々な公演文化が定着しているため、きっと日本でも関心が高まるだろう…という思いでこの企画が実現したそうです。

『ウェルカム大学路』は、ノンバーバル(セリフを用いない)パフォーマンス、伝統公演、ミュージカル、演劇など様々なジャンルの韓国公演が大学路で鑑賞できるフェスティバル。2017年から毎年秋に、国内および外国人観光客を対象に大学路で開催されているイベントです。

今回は『ウェルカム大学路2022』に参加している150以上の作品のうち、人気の5作品(JUMP、パガニーニ、ONLY YOU、キム・ジョンウク探し、ファリネッリ)が味見するようにミニバージョンで紹介されました。

そのなかでも一部をご紹介します。

ミュージカル「JUMP」=韓国観光公社東京支社

ミュージカル「JUMP」=韓国観光公社東京支社


韓国伝統武術のテコンドーやテッキョンとアクロバットなどを組み合わせたショー。コメディータッチのストーリーに笑い、高い技術のアクションに興奮します。

何度か韓国旅行をしたことがあれば、一度は耳にしたことのある公演。 韓国語が分からないのに笑えるの?楽しめるの?とずっと抵抗があったのですが、セリフのない劇なので、韓国語が分からなくてもOK。気がつくと爆笑している自分がいました。

目の前で繰り広げられるアクロバットの迫力にワクワクしながら、誰にでも、どの世代にも楽しめるステージだと思います。

ミュージカル「パガニーニ」=韓国観光公社東京支社

ミュージカル「パガニーニ」=韓国観光公社東京支社


悪魔のバイオリニストと呼ばれる『パガニーニ』を描いたミュージカル。中毒性の高い楽曲と、バイオリンの演奏が劇中の半分を占めるなど、クラシックファンにも人気だそう。

パガニーニ役のKoNさん。この役は歌も演技もバイオリンの技術も、すべてが要求される難しい役だと思います。

いろいろなジャンルのステージを拝見させていただきましたが、私が最も感動したのがこちらでした。バイオリンが身体の一部のようで、喜怒哀楽が伝わってくる。…で、歌う。それもすごく上手い。 一瞬、「こういう俳優さんたちって、歌えて演奏もできるんだっけ?」という錯覚に陥り「いや〜 これって凄いことじゃん!!」と気付く。こうしたスタイルでバイオリン演奏を聴いたのは、もしかしたら人生初かもしれません。

とにかく凄いです。これはぜひ、やはり目の前で観なくては、という気持ちになっています。百聞は一見に如かず。迫力ある韓国公演の様子を少し。ぜひチェックを。

東京の駐在日本韓国文化院で開かれた記者会見=韓国観光公社東京支社

東京の駐在日本韓国文化院で開かれた記者会見=韓国観光公社東京支社


そして、今回のイベントでいちばん楽しみにしていたのが、俳優キム・ヨンミンさんのトークショー。

2020年、日本に第4次韓流ブームを巻き起こした韓国ドラマ『愛の不時着』にも出演。“耳野郎”といえば、誰もが知る役柄です。

大学路の舞台出身のキム・ヨンミンさん。今回は『ウェルカム大学路2022』の広報のために来日です。

ご自身の演技人生が大学路で生まれたといっても過言ではない、それだけ大学路を愛しています、と。

「大学路には約180個の小劇場があります。いろいろな公演を探す楽しさと、カフェ、レストラン、パブ…良いお店も多く、そして若さがある場所なので、ぜひ観覧のために大学路を訪ねてほしい」

アルコ芸術劇場をはじめ、大小の劇場はもちろん、成均館大通りへの大きな道、路地、ソウルの夜景が楽しめる駱山公園など、大学路とその周辺だけが持つ空間の魅力もたくさん教えて下さいました。

穏やかな優しい口調は 会場の私たちの心を鷲掴み。実は海外のファンに会う、こうしたイベントが初めてだったそう。どうしたら私たちが喜んでくれるだろうか…といろいろ考えて下さったようで、『愛の不時着』OSTで、IUが歌った「마음을 드려요」 Give You My Heart をアカペラで歌って下さいました。

和やかなムードのなか、フォトタイム=佐藤利恵撮影

和やかなムードのなか、フォトタイム=佐藤利恵撮影


なんと、フォトタイムも!

今までの出演作品のこと、コロナ禍での芸能活動のことなどのトークが続き、私たちからの質問に答えて下さる時間もありました。

なかでも印象的だったのは「日本からのファンレターは、ちゃんと届いていますか?」という質問。

「サイタマの◯◯サン…」
いつも同じ方からファンレターをいただくのにお返事が書けなくて、と気になっているご様子。

司会者の「今日いらしてますか?」という問いかけで、なんと、その方が参加されていることが判明してびっくり!! (しかも 私の席から近かった〜)

『ウェルカム大学路2022』広報のために訪日したキム・ヨンミン氏(右)がトークショーに参加し、大学路の魅力を語っている=韓国観光公社東京支社

『ウェルカム大学路2022』広報のために訪日したキム・ヨンミン氏(右)がトークショーに参加し、大学路の魅力を語っている=韓国観光公社東京支社


どよめき、みんなで拍手してしまって。嬉しそうなヨンミンさんを見て、私たちまで嬉しく、温かな雰囲気に包まれた会場となりました。

イベントの最後には日韓往復航空券、ヨンミンさん出演作品のDVDや、紹介されたミュージカルチケット、グッズなどが当たる抽選会がありました。(残念ながら、私は 何も当たりませんでした)

ここ数年、私たちはなかなか観劇などの機会がありませんでした。やはりライブはエネルギーを感じ、その良さに気づき、久しぶりに新鮮な気持ちになりました。

多くの人が訪れた会場=韓国観光公社東京支社

多くの人が訪れた会場=韓国観光公社東京支社


このイベントは2回公演、1200人が観覧するというものでしたが、約3500人の応募があったそうです。

私たちの韓国に対する想いは強く、むしろ自由に行き来出来なかったぶん 熱く感じます。新たな時代を迎え、多くの人が渡韓を心待ちにしています。

次回はぜひ、この紹介された舞台の続きを韓国で楽しむことができますように。

『ウェルカム大学路2022』
https://welcomedaehakro.com/j_main.php?PHPSESSID=04a564af3d59e6b9fffd7ca9fde7accf

*この記事は、日本のコリアネット名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。

km137426@korea.kr