その答えは韓国政府「国立民族博物館」が提供する韓国民族文化百科事典サービス内「어버이날(オボイナル)」のページと、オンラインフラワーショップのサイトの解説にありました。
2つのサイトの解説を引用し、意訳含めて簡単にまとめて以下に記載します。
当初韓国でも1956年に「母の日」が制定されました。
しかしながら戦争でたくさんの男性が亡くなってしまい、自然と女手一人で子どもを育てることが多い家庭が多かった状況下、当時の福祉政策は満足ではなかったため(労いの意味も込めて)「母の日」は制定されたとのことです。
その後、1973年になり(様々家庭に配慮し)母と父を敬う日として「父母の日」は制定されたとのことです。
日本の「こどもの日」の過ごし方
日本でも5月5日は「こどもの日」ですが男の子の誕生を祝い・健やかな成長を祈る行事「端午の節句」もあるため、男の子がいる家庭では兜や鯉のぼりを飾り、 全国的に行事食としての柏餅を楽しんで食べたり、厄除けになると言われている菖蒲湯で身体を労り清め、子どもと家族の健康を願う日となっています。
我が家は鯉のぼりや兜は持っていないのですが、子どもと今年も街中に掲げられた鯉のぼりを眺めたり、子どもと柏餅を買って食べて5月5日を過ごしました。
韓国の「こどもの日/어린이날(オリニナル)」の過ごし方
一方、韓国の「子どもの日」は日本のような行事食を食べたり等はなく、各地でこの日に行われるイベントに家族で出かけたり等を楽しむ日として浸透しています。
韓国の両親の日「어버이날(オボイナル)」は家族で集まり食事をし、両親に贈り物をする方も多いようです。
韓国人の方々が書くブログには両親と兄弟と集まって食事をして花束と商品券を渡したことや、高級品だと言われている朝鮮人参の山参(サンサム)や健康食品等を贈った等の投稿も見かけました。
日本の「母の日」に贈るカーネーションの色
日本の母の日は赤いカーネーションと共にプレゼントを贈ることが一般的です。
日本の大手百貨店フード部門の解説を引用すると母の日が認知されたのは明治時代の終わりごろのようです。
大正時代になりキリスト教関係者の間でカーネーションを配る母の日のイベントがおこなわれるようになり、当初1931年に3月6日を「母の日」として制定されましたが、一般に母の日が普及したのは1937年にパッケージの開け口に「金」や「銀」の天使が出たらおもちゃのプレゼントがもらえる鳥のキャラクターが可愛いチョコ菓子で有名なメーカーが「母の日大会」を開催したことがきっかけとなりました。
その後、「母の日大会」が国民に浸透し、1947年に国は現在の5月第2日曜日を正式に「母の日」として制定しました。
制定当初、母親が健在か否かで子どもが贈るカーネーションの色を赤と白が区別していましたが母親がいない子どもへの配慮を望む動きがあり、
現在のような母の日は「赤いカーネーション」を贈ることが一般的になったとのことです。
日本の「父の日」の浸透は意外にも80年代だった
「父の日」が日本で一般的となったのは日本の店舗什器取扱店の解説によると、「父の日」自体は1950年頃に上陸したようですが広く一般に浸透し出したのは約40年前の1981年に日本では男性のファッションに関する協会が設立され、翌1982年に当該団体が父の日に関するキャンペーンや「ベスト・ファーザー発表・授賞式」を開催しました。
そこに百貨店が「父の日」をイベント商戦として組み込んだことから広く国民に認知されるようになり、現在に至るとのことです。
贈り物に関しては母の日とは異なりハンカチやネクタイ等の身に着けるものから、お酒が好きな方にはおつまみと併せたビールやワインのセット等が選ばたり等々、例年、街中や大手ECショッピングモールを見てきた限りではバリエーションも多岐に渡っている様子です。
私の両親は幸い健在のため、お花が好きな母には毎年、お花とちょっとした洋菓子。
父には父が好きなお酒等を送っています。